活動レポート

活動レポート

ヘドロ除去工事の前に魚たちを移動しなくちゃ! その1

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2012年11月17日

実施場所:

用水路

参加メンバー&サポーター数:

13人

活動の分野:

  • ごみ・リサイクル ごみ・リサイクル
  • 水
  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 雨の中、用水路のヘドロ吸引工事が行われる前に、ゴミの回収・魚たちのひそむ水草の除去・くい打ち・上流域へのさし網はり・もう1枚のさし網を下流へと引きずる作業を行いました。
 「突然正体不明物が現れ、そこら中かきき回され、強制的に立ち退きを命ぜられ、しばらく入ってきてもらっちゃ困る!」という、まあ工事区域内の魚たちに言わせれば「なんでこんな突然に! 私たちにも生活が・・・。」という路頭に迷わせる作業かもしれません。
 その作業のようすを2回にわたって報告します。

参加者のようす

 今年は中3~高2のメンバーでの作業でした。神経が太いのか、これまでのフィールドワークによって感性がにぶったのか、慣れたのか分かりませんが、雨の中での作業を少しも嫌がりません。また、ヘドロの堆積で足がとられそうになりながらゴミと水草を大きなポリバケツに何杯もとっていく作業を喜んでやっています。特に、女子が楽しそうです。少し、将来が不安になります。これらの除去作業に、約2時間かかりました。
 国の専門員さんが1名参加して下さっていて、いろいろ教えても下さいました。

感想・気づいたこと・考えたこと

1.ゴミの不法投棄は相変わらず多い。今回の大物賞は吉井くんが回収した車のタイヤホイールでした。さすが高2です。
2.浮遊性のウキクサは特定外来生物のオオアカウキクサ(在来種は絶滅危惧種で夏の高温に弱い)のアゾラ・クリスタータではないだろうか、と教えてくださいました。在来種と外来種と同じ名前をつけるのは困りますね。
3.要注意外来生物のコカナダモが繁茂していて、ポリバケツがすぐに一杯になり、持ち上げられないほど重く、体力のないサポーターは足手まといになり、記録担当になりました。
4.この作業や工事の必要性ですが、かつては「どぶさらいが習慣していた」ことで「適量に底の泥が維持」され、タナゴ類をはじめとする淡水魚にとっては「生活空間のリフォーム」がなされていたわけです。最近は、その習慣がなくなり「一気に三面コンクリート護岸」にしてしまうことで済ませてしまっているため住みづらい世間になっているのです。したがって、こうした作業や工事は、全区域一斉に行わずに、区域を分け、何度か行うことで、むしろ魚たちにも人間の生活にも良いことになります。

その他

 真面目に報告するのは苦手なのですが、本当に雨の中、寒さに震えながらよくやってくれていたと思います。いつもサポーターをからかってばかりの連中ですが、心からいとおしくなって「終わったら何かおごってやろう!」と思いました。思っただけですが・・・。
 ゴミ・水草の除去を終え、次はさし網はりと魚たちに立ちのき命令(網のけん引)作業です。
 なお、写真は場所が特定され悪い人に荒らされないよう周囲の風景をすべてカットしています。

エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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