盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
中国産タナゴ類の計測を始めておよそ1ヶ月がたちました。さまざまなデータを測定しながら、1尾ずつ写真に記録していきます。また、データはエクセルに入力し、今後分析できるように準備していきます。計測と写真記録が終わった個体は、すべて保健室からいただいたアルコールを使い、標本資料として保存していきます。
側線の観察が、一番めんどうですが実体顕微鏡で確認していきます。
そして、今日ようやくサポーターの指示していた100尾のタナゴの計測がすべて終わりました。
最初のうちは、サポーターも一緒に作業を進めてくれていたり、大切な証拠となる写真撮影はすべてしてくれていましたが、次第にサポーターの姿はどこへやら・・・、「今日は8尾やっといて。写真が撮れる段階になったら呼びに来て。」となり、さらには「写真の撮り方教えるけんね。スーパーマクロで1尾につき3枚以上撮っておくんだな。」に変わり、ここ3回はとうとう「自分たちで撮っといてね。」と言ってカメラを渡されました。
「自主性を育てる。」というのは、いつも「こういうパターン」なのです。「サポーターの手抜き」とほぼ同義語です。
ただし、本当に部員たちみんな嬉しそうでした。
自然観察から得られるさまざまな感触や印象と、データから知ることの出来る判別や考察が「簡単に一致するものではない」ということ。つまり、観察では明らかに4種以上のタナゴが存在するとわかっていても、それらを形態的な特徴から数値化するためには、多くの地道な積み重ねが必要であること。そんなことを実感できたと思います。決して、正確な結論へと導かれることがないとしても、研究の過程では、この作業が必ず必要になることを体験できれば、十分です。
さて、これからエクセルデータをもとにグラフ化していきます。側線鱗数や縦線の長さ・体高体長比など、さまざまな差異となってグループに分類出来ると思います。楽しみです。
なお、100尾に増えたのは「より多くのデータをとりたい」と考えたサポーターが「隠し持っていた」ことも付け加えておきます。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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