盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
今回は、高校生部員3人で古本サポーターとともに採集を行いました。場所は芦田川の支流で、日時は11月10日の10時頃です。
この川には、そもそもマドジョウがたくさん採れるということでサポーターに連れられてきました。僕たち3人は、下流から上流に向かって採集をし、サポーターは、上流で採集とマドジョウの水中撮影を狙っていました。 3人で下流から上流へ向かっていくと、水の流れの緩やかで底質が泥っぽいところにたどり着きました。そこでたくさんマドジョウが採れました。マドジョウは意外と狙って採れるような魚ではないのでメンバー3人でとても盛り上がりました。
そうやって採集にいそしんでいるとサポーターが見えてきました。すると「カワバタモロコが採れたぞーーー!!」とドジョウを採っていた僕たちに、テンションが上がったおたけびが聞こえてきました。
なぜこんなにもサポーターのテンションが上がっていたのかというと、カワバタモロコは中国地方では岡山県でしか生息が確認されていない絶滅危惧種だからです。もちろん芦田川では初記録です。僕も5年間クラブをしていますが、図鑑以外ではじめて見ました。
サポーターは先に上流に回り込んで水の落ち込みがある橋の下の深みで黙々と採っていたようです。前回も僕はサポーターと魚を捕りに行ったときもカジカを先に採られ、僕は採れませんでした。非常に悔しいものです。
やはり何十年も魚と触れあっている人にはやっぱり魚の神のような物がついているのではないかと思いました。
このカワバタモロコの採集・発見で、顧問である2人のサポーターがもめています。大北サポーターは、「高梁川水系と芦田川水系が過去につながっていた証人じゃ!」とロマンを語り、古本サポーターは「1尾しか採れない。昨年までいなかった。個体群を維持できる環境にない。つまり誰かが放流したんじゃ!」と主張しています。「だれがわざわざこんな地味な魚を逃がすんじゃ!」「水量変化の激しい環境でどうして生存し続けるんじゃ!」と、どちらも一歩も引こうとしません。本当にはた迷惑な話です。2人とも大人になってくれないかなと思います。
ちなみに、村上副部長は、なぜかコオイムシばかり採っていました。好きなんでしょうか?
今回は、部長の戸田が書かせていただきました。
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