盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
絶滅危惧種であるナガレホトケドジョウやオヤニラミ・いろいろなタナゴ類の生息地の環境を知るためにサポーター2人だけで出かけました。特に、ナガレホトケドジョウについては、これまで生息地の環境を見る機会がなかったこともあり、古い文献を頼りに枝川を逆のぼってみました。部員たちは、試験前で誰一人として参加できず、おっさん2人での訪問となりました。
観察場所については、種の保存のため記すことができませんが、2人とも「密猟者に間違われないため『希少野生動植物種保存推進委員』の腕章をつけ、観察を行いました。
日頃から体験を深めておかないと部員たちへの指導が適確なものにならないからです。
あまりに水量が少なく、観察してもドンコ・カワヨシ・カワムツしか見えません。環境を壊さぬよう細心の注意を払いながら、礫を一つずつ探ってみましたが、結局ナガレホトケドジョウに出会うことは出来ませんでした。
次のまあまあ大きな河川では、いかにもタナゴ類の住みそうなポイントを探りましたが、カネヒラとタイリクバラタナゴしか出てきません。
ただ、とんでもなく浅い場所でオヤニラミが採集できたことは驚きました。芦田川では考えられないことです。
いずれの採集も一人のサポーターに片寄ったため、もう一人のサポーターは不満げな顔をしていました。
つくづくと芦田川の淡水魚の豊富さを思いました。当たり前のようにタナゴ類が採集できることやどこで採集しても必ず10種は越える芦田川をあらためて大切にしようと2人で話しながら帰りました。
ナガレホトケドジョウには出会えませんでしたが、かつて(現在も?)すんでいた場所だけでも観察できたことは収穫でした。
自然の中で、気の置けない仲間と過ごすのは、リフレッシュできるという何よりの収穫でした。
なお、写真は場所が特定できないようトリミングしています。ご了解下さい。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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