活動レポート

活動レポート

カラゼニタナゴ発見! 『よみがえれ! タナゴたち!』展準備中

盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)

活動日:

2012年09月26日

実施場所:

盈進中学理科室

参加メンバー&サポーター数:

17人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性
  • イベント・交流会 イベント・交流会

SDGs:

活動内容

 タナゴの文化について調べるチームが「江戸時代の食文化」として「タナゴのすずめ焼き」を紹介し、タナゴが身近な魚だったことを知らせていきたい、と言ってきました。
 さっそく全国のつくだ煮屋さんをネットで調べ、調べた中で唯一フナやモロコを混ぜずに100%タナゴで調理している千葉県のお店を見つけてきました。
 問い合わせてみると、「日本のタナゴ類は絶滅の危機にあり、自然保護の観点から、すべて中国から輸入したタイリクバラタナゴになります。」とのこと。
 部員たちと「ひょっとすると混獲でいろんな種類のタナゴが含まれるかもしれないぞ!」と気体で腹を膨らませて到着を待ちました。
 今日届きました。すぐ部員たちと確認です。

参加者のようす

 上の写真を見て下さい。醤油漬け・串刺し状態のままですが、明らかに左上のタナゴと右上のタナゴは種類が違います。左は体の側面にはっきりと縦線が長く延びています。まだ、封を切れないのが残念ですが、左のタナゴは、最近スイゲンゼニタナコと別種と分類された韓国のカラゼニタナゴRhodeus notatus にほぼ間違いなしです。
 なかなか外国のタナゴ類を調べる機会のない私たちにとって、本当に得難い体験となりました。
 みんなで喝采をあげました。当日、試食して頂くだけでなく、もっと詳しく同定して、ヤリタナゴ・オオタナゴ・トンキントゲタナゴなども含まれていないか確かめてみることになりました。

感想・気づいたこと・考えたこと

 カラゼニタナゴ・カゼトゲタナゴ・スイゲンゼニタナゴの生息域は大きく離れています。しかし、採集して直に見てみても殆ど区別がつきません。まして、最近は簡単に採集の許可は下りません。中国へ行って魚採りなど夢のまた夢です。
 しかし、今回のような機会を逃さずに、100%タイリクバラタナゴはあり得ないこと、中国にもカラゼニタナゴは生息しているという最近の文献を把握しておくことで仮説が立てられ、実際に「中国のカラゼニタナゴ」を確認できたのは、本当に嬉しかったです。

その他

 江戸時代からの醤油屋さん、ありがとうございました。
できれば、つぎは輸入したままの「醤油ぬき・焼かないまま・できれば冷凍もの」を注文したいなあ。
 でも、とっても失礼な注文ですよね。

【メンバーの皆さんへ】
タナゴたちの展示目前、あわただしいなか、またまた、サプライズがでましたね。
臨場感あふれる報告、ありがとうございます。
丁寧な梱包が開けられた瞬間、「おおーっ」という歓声!「きれいです。触ってじっくり観察できます。」との記述と写真を拝見し、納得しております。
日頃の地道な活動が、大きく花開いたできごとでしたね。本番頑張ってください。
【サポーターの方々へ】
「ほぼ、準備完了です。」の文字が躍っていますね。おつかれさまです。本番を前にして寝込まないでくだいね!
展示に向けて、次々とアイデアを実現されてきた企画力と実行力に敬意を表します。
「透明教室」を広島で開かれている尾野彩華さんの協力を得られたのも、皆さん、特にサポーターの方々のこれまで取り組んでこられた情熱に共鳴されたものと拝察致します。
しかしながら、透明標本1本につき、約1万円の費用がかかり、スイゲンゼニタナゴ2本、その他のタナゴ4種・8本の計10本の予算確保の折衝は、書かれていませんが、如何に大変であったかと勝手に心配しております。
ご関係者のチームワークにより、「よみがえれ!タナゴたち」展、本番は成功間違いないと確信しております。
エコまる
盈進中学高等学校環境科学研究部のみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名盈進中学高等学校環境科学研究部
  • 所在地広島県
  • クラブの種類学校のクラブ

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