盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
10月初めに行われる文化祭で「よみがえれ! タナゴたち!」というテーマで、理科室いっぱいに展示やイベントを繰り広げる予定でいます。
とうとう日本在来の14種のタナゴのうち、カネヒラ以外はすべて「絶滅の恐れのある種」として指定されてしまいました。自然状態でのタナゴたちのようすをビデオに残したいと、撮影しにでかけました。
防水ビデオでの動画は掲載できませんが、芦田川にすむすべてのタナゴ類のようすを撮影できました。
右の写真のように撮影でも採集でも、堰の直下が絶好のポイントです。また、どちらも「待つ」ことがポイントです。撮影も防水ビデオを水につけないようわざわざアクリル水槽の中に貼り付け(何のための防水じゃ!)、その水槽に重石を入れ、浅い水深のところに固定し、じっと待つだけです。暑い、暑い。画面も後から見ないと何が映っているか分からない。いやあ、部員もさすがにまいったようです。 成果がきちんとあがったことが今日確かめられ、やっとほっとしました。学園祭では、見学に来られる千名弱の方々一人一人にしっかり見てもらうだけでなく、説明していく予定です。
左の写真は、今芦田川で一番多いヤリタナゴです。まだ婚姻色を出している個体もいました。
タナゴ類の好むシルトや砂泥底では、人が入ることでどうしても水が汚れるため考えた方法です。うまく撮影でき、ほっとしましたが、防水ビデオを直接水に沈める勇気のなさというか、資金のなさというか、我ながらせこいと思いました。
部員たちが、しっかりタナゴたちの行動を説明できるようになってほしいと感じました。いつも網で追い回してばかりですから。
今、芦田川にすむタナゴ類の透明標本作製をお願いしています。今日、快く協力して下さるとの返事をいただき、嬉しい限りです。
どうしても飼育中に落ちてしまう個体をホルマリン標本にするのですが、気持ち悪がられます。気軽に「きれい!」と言って触ってもらえる標本がそろいそうです。
心がポッとあったかくなった一日でした。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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