盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
夕食・わかちあい・就寝・朝食をすべて部員たちで済ませた後、最終日は「水生生物調査」から始めました。
砂地が増えた影響からか、ヒラタカゲロウ類よりもタニガワカゲロウ類の量が増えていました。ヘビトンボ・ヒゲナガカワトビケラ・ヒラタドロムシなど他の昆虫はほぼ例年通りでした。水質階級としてはⅠ~Ⅱの境界にあたると判断しました。
次は、種ごとに透明パットに集めた水生昆虫をエサにして「班別対抗釣り大会」をしました。ハリス付きの小さな釣り針とオモリさえ準備しておけば、河原に生えているアシやササを竿にして簡単に釣りができます。釣れた種数・大きさを競い合いました。
みんな釣り場として適した場所に散らばり、夢中になって魚釣りです。先輩たちは、要領よく次々に釣り上げていきます。そのようすをしっかり観察しながら1年生も頑張っていきます。釣れた魚たちは感想欄にまとめました。
簡単に安く準備でき、釣り応えもたっぷりあるので、あちこちでワァワァ声が上がります。
ギギが針から外せずに先輩にたよっている部員もいます。口を開け、下口びるをつまめばザラついていてすべらないため、刺されることもなく簡単に外せることを昨年学んだ先輩です。
終了間際に1年生が体長10cmもの大きなオヤニラミを釣り、逆転優勝しました。
浮き石の下・・・・カワヨシノボリ・オヤニラミ・ギギ
流れの強い早瀬・・アカザ
淵や深み・・・・・カワムツ・イトモロコ
砂地の平瀬・・・・オイカワ・ズナガニゴイ
と場所によって釣れる魚か違ってくることや、エサの食べ方もカワムツはすぐに飛びつくとかズナガニゴイはモゾモゾ食べるとか違っていること、また、トビケラ類よりもカゲロウ類の方がよく釣れることとか、いろいろ観察できました。
川で遊ぶのは危ないとか、河原に行っても眺めたり石を投げたりするとかではもったいないですよね。「水生生物調査」は15年以上続けていますが、正直部員たちはあまり興味を示しません。そこで一工夫したのが、この「簡単釣り」です。足元で魚を観察しながら成長に合わせて誰もが連れるし、どの水生昆虫が釣れやすいのか
覚えてくれます。安価に一日中楽しめると思います。
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