盈進中学高等学校環境科学研究部 (広島県)
福山市松永町に流れる本郷川で、小学生10名と保護者の皆さんを対象に「魚採り名人養成講座」を開きました。
この日メンバーは定期試験期間中。サポーター2名は、ここぞとばかりに遊び相手を探し求めたのであります。サデ網での魚の追い方や魚の居場所など説明した後、てんでにちらばり見事に児童全員、川魚をゲットしました。
ハゼ類だけでも、ビリンゴ・チチブ・ゴクラクハゼ・アベハゼ・ヒメハゼ・ミミズハゼ・トビハゼ・カワヨシノボリ・マハゼ・アシシロハゼの10種類が採集できました。広島県でもこの本郷川の汽水域は、生物多様性の極めて高いことをあらためて参加者とともに確認できました。
試験勉強をしているはずのメンバーたちも試験が終わったら連れて行くからね。いい点とるんだよ!
どうしても魚を追ってタモ網を動かす子どもたちに、網をじっと構えて魚を追い込んで見せることを何度も見せているうちに、「採れた!」「採れた!」「おじちゃん、これ何の魚?」と、忙しくなっていく、そのときの子どもたちの笑顔はすてきですねえ。
小学6年生の女の子2名は、とことん手づかみにこだわり、何種類ものハゼを掴まえていました。観察眼がしっかりしている証拠です。しかも観察会が終わった後も「おじちゃ~ん! また採れたあ~!」と対岸から叫びます。何度も川を横切りながらワクワクしっぱなしでした。
ほんのちょっとの工夫で、観察会が楽しくなることをあらためて気付きました。次の4点です。
1.採集のしかたを軽く説明する。長々してはダメ!
2.一緒に繰り返し、実演をする。採れれば心から喜ぶ!
3.100均でいいので透明プラケースをたくさん用意して、横から 観察できるようにする。
4.毎回採れる魚が変わるので記録を忘れない!
サポーター2名のうち、写真に写っている1名は説明後慌ただしいすきをねらい、下流域へと単独行。「子どもたちが何種類も採れなかった時のため」と後で言い訳していましたが、明らかに「一人で変わった魚をゲットしていばりたいんじゃ!」と顔に書いてありました。
みなさん川遊びの時は、一人は危ないですよ。必ず複数で遊んでくださいね。
盈進中学高等学校環境科学研究部(広島県)
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