活動レポート

活動レポート

住吉川河口~中流調査

玉一アクアリウム (兵庫県)

活動日:

2025年02月15日

実施場所:

神戸市 住吉川河口~中流

参加メンバー&サポーター数:

3人

活動の分野:

  • 水
  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

  • SDGs:海の豊かさを守ろう
  • SDGs:陸の豊かさも守ろう

活動内容

電車に乗り神戸市東灘区の住吉川に行って都市河川調査をしました。住吉川河口では1時間で、ミミズハゼの成魚7匹、チチブの幼魚~成魚5匹、ゴクラクハゼの未成魚5匹、ニホンウナギの幼魚1匹、スジエビモドキの未成体1匹、ヒライソガニの未成体~成体6匹、モクズガニの幼体1匹、ゴカイ類の未成体4匹、ツノクラゲと思われるクラゲ1匹が捕れました。小学生のYAさんも頑張って石の隙間にいる生き物を捕っていました。河口は石の下ぐらいしか生き物が隠れる場所がないですが色々捕れていました。10月にガンテンイシヨウジが捕れた地点に生き物が隠れられそうな所が流されて無くなっていたので、夏から秋までには隠れ場所が出来ていて欲しいと思いました。捕まえたクラゲを標本にしようと思い、汽水ごと容器に入れて持ち帰りましたが、家で見たら溶けて跡形もなくなっていました。

参加者のようす

住吉川下流では1時間で、カワムツの幼魚~未成魚16匹、ゴクラクハゼの未成魚8匹、カワリヌマエビ属の幼体~成体約200匹、テナガエビの成体1匹、ミナミテナガエビの成体1匹、モクズガニの幼体~未成体2匹、ブユ科の幼虫約40匹、ユスリカ科の幼虫1匹、ハグロトンボの幼虫1匹、フタツメカワゲラ属の幼虫2匹、ナミヒラタカゲロウの幼虫1匹、シリナガマダラカゲロウの幼虫8匹、シロハラコカゲロウの幼虫約20匹、フタバコカゲロウの幼虫4匹が捕れました。下流からはたまにタカハヤが捕れるので、タカハヤを狙って真剣に捕まえようとしていました。下流でいつもよりマダラカゲロウ科の水生昆虫が捕れて驚きました。ゴクラクハゼもよく捕れました。生まれつきか天敵に襲われたのか仲間どうしのケンカなのか脱皮の失敗なのかはわかりませんが、ハサミ足が違形のミナミテナガエビが捕れてビックリしました。

感想・気づいたこと・考えたこと

住吉川中流では1時間で、カワヨシノボリの未成魚~成魚17匹、カワムツの幼魚~成魚9匹、タカハヤの未成魚3匹、カワリヌマエビ属の幼体~成体約200匹、モクズガニの幼体~未成体2匹、ヒラタドロムシ科の幼虫1匹、オジロサナエの幼虫1匹、フタツメカワゲラ属の幼虫4匹、エルモンヒラタカゲロウの幼虫1匹、シリナガマダラカゲロウの幼虫1匹、オオクママダラカゲロウの幼虫1匹、シロハラコカゲロウの幼虫4匹、ミズムシ(甲殻類)の成体約10匹が捕れました。11月に来た時にはタカハヤがよく捕れていたのに今回はあまり捕れなくて、水生昆虫も少なくなっていました。明石川で水質があまり良くない時に川底に生える藻が、今回の住吉川の川底にもそれを薄くしたような感じで生えていて、11月に来た時とは川底の感じがとても変わっていました。調査を見てくださっていた地元の人たちが「冬でも川の中にたくさんの生き物がいるのですね」と喜んでくださった一方で「いつもはきれいな川なのにこんな(藻の)状態は初めて」と言っていたので心配です。今年も調査を続けます。

その他

報告担当:NR(高1サポーター)

玉一アクアリウムのみんな、住吉川の調査報告ありがとう!
都市河川で、しかも冬場の調査でしたが、いろいろな収穫があったようですね。
住吉川では、予想以上に生き物を記録できました。私にとっては、聞いたことのないような水生生物も観察できていました。
冬場でもたくましく生活している様子が、レポートされていると感じました。
いつもの調査地である明石川と比べると、考えさせられることがたくさんあるのではないでしょうか?
生きものの種類や量など、さまざまな視点で川を見つめてほしいと思います。いろんな川の在り方を考えていってください。
ところで、藻がたくさん生えていたことが気になるようですが、継続した調査が必要と思われますね。
また、クラゲの標本づくりは残念でした。
失敗は成功のもと。
次回の挑戦に何をしたらいいか?もう調べられているかもしれませんね。
次の投稿も待っています。
エコまる
玉一アクアリウムのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
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クラブのプロフィール

  • クラブ名玉一アクアリウム
  • 所在地兵庫県
  • クラブの種類その他

クラブ写真

玉一アクアリウムは、明石川を守り育てる活動をしている小中高生のグループです。
1年を通して週に1度は川に入り、魚や水生生物をとって川の環境を調査しています。絶滅危惧種や在来種は、調査の後にリリースし、外来種はリリースせずに駆除をして、その命を無駄にしないように、みんなでおいしくいただいています。
2007年より活動を開始していますが、現在は特定外来生物のブルーギルやオオクチバスが目に見えて減り、かわりにオイカワやモロコなどの幼魚や成魚が今までで一番多く、成果を感じています。そして知識向上のために漁協や水族館や試験場や棚田の保全活動などに参加して勉強していますが、その度にいろんな事で、様々な人達に親切にしていただいています。明石川のためにはもちろんのこと、その方々のためにもこれからもしっかり学んで行きたいです。
※オオクチバスとブルーギルを環境省と農水省から許可をもらって飼っています。

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