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玉一アクアリウム (兵庫県)
電車に乗り神戸市東灘区の住吉川に行って都市河川調査をしました。住吉川河口では1時間で、ミミズハゼの成魚7匹、チチブの幼魚~成魚5匹、ゴクラクハゼの未成魚5匹、ニホンウナギの幼魚1匹、スジエビモドキの未成体1匹、ヒライソガニの未成体~成体6匹、モクズガニの幼体1匹、ゴカイ類の未成体4匹、ツノクラゲと思われるクラゲ1匹が捕れました。小学生のYAさんも頑張って石の隙間にいる生き物を捕っていました。河口は石の下ぐらいしか生き物が隠れる場所がないですが色々捕れていました。10月にガンテンイシヨウジが捕れた地点に生き物が隠れられそうな所が流されて無くなっていたので、夏から秋までには隠れ場所が出来ていて欲しいと思いました。捕まえたクラゲを標本にしようと思い、汽水ごと容器に入れて持ち帰りましたが、家で見たら溶けて跡形もなくなっていました。
住吉川下流では1時間で、カワムツの幼魚~未成魚16匹、ゴクラクハゼの未成魚8匹、カワリヌマエビ属の幼体~成体約200匹、テナガエビの成体1匹、ミナミテナガエビの成体1匹、モクズガニの幼体~未成体2匹、ブユ科の幼虫約40匹、ユスリカ科の幼虫1匹、ハグロトンボの幼虫1匹、フタツメカワゲラ属の幼虫2匹、ナミヒラタカゲロウの幼虫1匹、シリナガマダラカゲロウの幼虫8匹、シロハラコカゲロウの幼虫約20匹、フタバコカゲロウの幼虫4匹が捕れました。下流からはたまにタカハヤが捕れるので、タカハヤを狙って真剣に捕まえようとしていました。下流でいつもよりマダラカゲロウ科の水生昆虫が捕れて驚きました。ゴクラクハゼもよく捕れました。生まれつきか天敵に襲われたのか仲間どうしのケンカなのか脱皮の失敗なのかはわかりませんが、ハサミ足が違形のミナミテナガエビが捕れてビックリしました。
住吉川中流では1時間で、カワヨシノボリの未成魚~成魚17匹、カワムツの幼魚~成魚9匹、タカハヤの未成魚3匹、カワリヌマエビ属の幼体~成体約200匹、モクズガニの幼体~未成体2匹、ヒラタドロムシ科の幼虫1匹、オジロサナエの幼虫1匹、フタツメカワゲラ属の幼虫4匹、エルモンヒラタカゲロウの幼虫1匹、シリナガマダラカゲロウの幼虫1匹、オオクママダラカゲロウの幼虫1匹、シロハラコカゲロウの幼虫4匹、ミズムシ(甲殻類)の成体約10匹が捕れました。11月に来た時にはタカハヤがよく捕れていたのに今回はあまり捕れなくて、水生昆虫も少なくなっていました。明石川で水質があまり良くない時に川底に生える藻が、今回の住吉川の川底にもそれを薄くしたような感じで生えていて、11月に来た時とは川底の感じがとても変わっていました。調査を見てくださっていた地元の人たちが「冬でも川の中にたくさんの生き物がいるのですね」と喜んでくださった一方で「いつもはきれいな川なのにこんな(藻の)状態は初めて」と言っていたので心配です。今年も調査を続けます。
報告担当:NR(高1サポーター)
玉一アクアリウム(兵庫県)
玉一アクアリウム(兵庫県)
玉一アクアリウム(兵庫県)
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