逆川こどもエコクラブ (茨城県)
お正月休みも終えて、ひと段落したところで、毎年恒例の水鳥観察会を2日続けて行いました。1月18日は涸沼の水鳥湿地センターで実施しました。
涸沼がラムサール登録湿地となった背景には、スズガモの越冬地として東アジアの1%が飛来する地であることが選定理由です。スズガモは11月にロシア方面から涸沼に飛来し、シジミや水の中の小生物などを捕食しながら3月まで越冬します。その後、大陸へ渡りながらロシア方面へと帰っていきます。約4千羽の群れを観察することができました。
涸沼では、ノスリが竹竿にとまってボラを食べている姿も望遠鏡より確認できました。翌日の千波湖には多くのクラブメンバーが集まりました。千波湖は涸沼の周囲20kmに比べて3kmなので対岸が容易に見渡せる湖です。コンパクトに凝縮された水辺は水鳥を肉眼でよく観察できます。そして、水鳥が集まっている場所は2箇所に集中していました。
一箇所は人が集まる親水デッキの周辺です。ここでは、水鳥に細かいパンや鳥のえさを与える人たちが次々に来られることから、鳥のお食事場になっています。過剰にえさを与える人はおらず、水質が悪くなることは避けられているようです。もう一か所は、クラブメンバーと市民が毎年造成している湿地帯(ビオトープ)に集中していました。ガマの葉は冬なので枯れていますが、セキショウやイグサは元気に水辺で繁殖しています。ここへ、水鳥が飛来し、隠れ家のような光景となっています。
千波湖ではオオハクチョウ、カワウ、ユリカモメ、カイツブリの他、オカヨシガモ、カイツブリ、オナガガモなど18種を見ることができました。
2日間の講師はクラブサポーターが熱心に教えてくれました。ありがとうございました。
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
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