環境未来館こどもエコクラブ (栃木県)
鶴田沼は江戸時代に農業用のため池としてつくられ,地元では「ひょうたん池」と呼ばれています。市街地を取り囲む環状道路に隣接していますが,東京ドーム6個ほどの面積の緑地が広がり,貧栄養湿原として貴重な生きものが生息しています。
「鶴田沼の自然を育てる会」にご指導をお願いし,アメリカザリガニ等の外来種を駆除する意義や,市の天然記念物であるハッチョウトンボなどのお話を聞き,生きもの探しをしながらザリガニ釣りをしました。
初めて鶴田沼を訪れた参加者からは,「街の中にこんな自然があったんだ」と感嘆の声が聞かれました。講師のお話の時は,メンバーが積極的に前に集まって,貴重な生きものを守る活動について真剣に聞いていました。
沼では猛暑の影響か水が少なく,最初はザリガニがあまり見つかりませんでしたが,釣り糸を垂らすと泥の中から餌をつかんできて,次々と釣ることができました。夢中になって転んでしまい,お尻が泥だらけになるメンバー,そして怒るお母さんも少なからずでしたが,みんなで合わせて126匹も捕れて,満足のいく釣果となりました。
ザリガニは一人一匹持ち帰り可とし,なるべく安楽死できる殺処分方法と標本作りを紹介しました。飼う場合は責任を持って最期までお世話することを確認しました。
何もいなそうな泥の中からザリガニが現れる様子を見て,ザリガニの強さを感じました。ハッチョウトンボは今回は見られませんでしたが,目撃情報があるので,期待してまた探してみたいです。
持ち帰ったザリガニで標本を作り,夏休みの自由研究に活用したメンバーもいたとのこと,学びを深められたことと思います。
おうちの人が泥だらけを叱りながらも洗ってくれたことが,いつかよい思い出になりますように。
環境未来館こどもエコクラブ(栃木県)
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