環境未来館こどもエコクラブ (栃木県)
まだ明るい午後7時に公園に集合し、ケヤキやメタセコイアの周辺でアブラゼミの幼虫を探しました。木に登った幼虫の場所を確認してから、近くの雑木林へ向かい、とちゅうでカラスウリの花を観察しました。真っ暗になった林の中で1分間、全員が消灯し声を出さないようにして、何が聞こえるか耳をすませました。
林の中に事前に仕掛けたライトトラップでは、天候の影響か、昨年より虫が少なかったですが、アオドウガネやウスバカミキリを手に取って見ることができました。
公園に戻ると、アブラゼミが羽化している様子があちこちで見られました。午後9時に終了としましたが、残って観察を続けるメンバーもいました。
虫が好きなメンバーが多く、セミが特に好きで詳しい子もいました。見本として用意したアブラゼミやカブトムシの死骸を手に取って、目や脚を興味深く見ていました。アブラゼミの幼虫がよちよちといった感じで歩く様子を見て「かわいい」、「がんばれ」と声をかけていました。
暗い林に入る時は「怖い!」、「お母さん、手を離さないで!」という声も聞かれましたが、ライトトラップでは積極的に虫を見つけて捕まえたりしました。
低い所で羽化しているセミもいて、みんなで囲むようにしてしゃがんで見ました。殻から出てきて逆さまになっているセミを見て、落ちそうだと心配し、落ちた時に痛くないようにと下に落葉を敷き詰めていました。
セミにさわらない、木をゆらさない、走らない、ライトを人の顔に向けない、といった「お約束」を守って活動できました。
セミの目は5個あるとの講師の説明にみんな驚きました。頭の真ん中辺りに小さい目が3つあり、明るさを感じることができる器官だそうです。
子どもたちが羽化を見守る様子や、虫を手に乗せ見つめる様子から、小さな生き物に対する好奇心や優しさがよく分かりました。大人になると虫が苦手になる人が多いですが、いつまでその気持ちを持ち続けていてくれるでしょうか。
ライトトラップ設置のために発電機をレンタルしたり、夜間の安全管理、感染症・熱中症対策、雷雨時の対応等、準備はとても大変でした。ご協力いただいたサポーター、スタッフの皆様に感謝いたします。
参加には定員があるため、希望したけれど参加できなかったメンバーが多数いたことは申し訳なかったと思います。
環境未来館こどもエコクラブ(栃木県)
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