こどもnhkたんけんたい (福岡県)
熊本県小国町の坂本善三美術館が企画している柿渋座に参加しました。
柿渋座は、坂本善三美術館を舞台に、参加者のみんなが、柿渋を作る、塗る、染める活動を行うイベントです。今回はコロナ対策のため、みんなで集まって楽しむイベントは中止となり、代わりにおうちで楽しむ「柿渋座@HOME」が開催されました。
自宅に届いた500mLの柿渋を使って、三人三様の染め抜きをした柿渋染めのエコバッグを作りました。メンバーは、染め抜きの型のデザイン、ろうそくを使った防染、柿渋染めの作業を体験しました。型の切り抜きやろうそくの除去など刃物や加熱の工程はサポーターが行いました。
作業工程はおおむね次のとおりです。作業開始から完成まで一週間かけて作業を進めました。
1)型のデザイン:メンバーがそれぞれ厚紙に鉛筆で図案をデザイン
2)型の切り抜き:サポーターがデザインナイフで型を切り抜き
3)ろうそくによる防染:型を布にのり付けして、切り抜き部分に溶けたロウを塗布
4)柿渋染め:布を渋柿2倍希釈液に浸漬
5)天日干し:日光に当てて乾燥させるとともに発色させる
6)ろうそくの除去:アイロンとペーパータオルでろうそくを除去
7)洗浄:熱湯にさらして残ったろうそくや柿渋、よごれなどを洗浄
8)加飾・完成:端切れの縫い付けやペン入れをして完成
メンバーたちは型のデザインをしているとき、まだ何が始まるのかよくのみ込めないまま普段のお絵かきの延長のような感じで図形を描いていました。n氏は途中からツクシマイマイを書きたくなったようで、ぶつぶつつぶやきながら円を描いていました。h氏もぐるぐるぐるぐる円を描いていました。二人の描く円のサイズが全く違うのが印象的でした。k氏は〇△□を縦に並べて描いてくれました。図形の微妙なゆがみ具合がリズムを作り出して面白いと思いました。
溶かしたろうそくを刷毛で布に塗り込む作業が始まって、ようやく初めての作業にみんなが目を輝かせてくれました。
柿渋染めは、美術館の助言に従って屋外で行いました。手に渋がかからないように、手袋やアームカバーをして作業しました。柿渋はこれまで嗅いだことのないクセのあるにおいがしましたが、メンバーたちはにおいをあまり気にしていないようでした。それよりも赤茶けた溶液に布バッグを漬け込むという非日常的な作業に夢中になっていました。
天日干しは一週間行いましたが、その間、サポーターは、日々濃くなる色の変化をわくわくしてみていましたが、メンバーたちはすっかり興味を失ったようでした。
一週間後、全ての工程を終えて完成したエコバッグをみたメンバーは喜色満面。それぞれデザインしたエコバッグを抱きしめて、笑顔で記念撮影をしました。
メンバーにカッターや加熱器具を使う作業は、どうやって体験させてあげたらいいのだろうと思いました。ちょっとサポーターとしては今後の課題だと思いました。
今回の作業は、工程も多く、完成まで時間もかかるので途中、飽きたときもあったようですが、最後は完成品を喜んでいたのでサポーターとしてもホッとしました。
こどもnhkたんけんたい(福岡県)
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