2021.11.10 掲載
今月のリアルヴォイスは、ユニークな名前のクラブにフォーカスする「きみの名は」!
今回は、愛知県名古屋市、元気な家族のクラブ「ガクアジサイクラブ」さん。ちょっとブルーになる梅雨の時期に私たちを楽しませてくれるガクアジサイの花となにか関係があるのでしょうか?気になるクラブ名にフォーカス!
クラブのSDGsアクション
それでは早速、インタビューしてみましょう!
メンバーの祖父母宅で樹齢12年の古株を株分けしてもらい、庭で育てている「ガクアジサイ」に由来します。「アジサイ」と聞くと、多くの方が丸い手まり風の可愛らしい花を想像するでしょうが、それとは一風違った見た目の「ガクアジサイ」もとてもステキな花なんです。
一般的なアジサイに比べるとちょっとひっそりした「花」・・・目に留まりにくい「モノ・コト」にも目を向け、広い視野で新しい発見・感動をメンバーとシェアしたいという思いも込めて「ガクアジサイクラブ」と名付けました。
メンバーは「ガクアジサイ」と聞くと、きれいな青色がいつも思い浮かぶといいます。庭のガクアジサイとともに、みんな健やかに育ちますように・・・。
生き物を育てることが好きで、得意にしています。数匹のカブトムシの幼虫を成虫に育て産卵させ、一年後には50匹以上の成虫に増やしたこともあります。
他では、メンバーは「蚕(カイコ)」が大好きです。7頭(※)の幼虫をいただいたことをきっかけに育て続け、2年後にはなんと数百頭!?の数になっていました。次は蚕のまゆから真綿を作ることにも挑戦しようと張り切っています♪
また、蚕のえさとなる桑の木も育てています。庭にはガクアジサイだけでなく、桑の木の他にも数種類の主に果物の木々が茂っていて、季節ごとにメンバーと果実を収穫しています。学区の小学校の子どもたちが校外学習として木々や蚕を観察に来てくれたこともあります。庭がクラブの活動フィールドですね。
※蚕は家畜化動物なので「匹」ではなく「頭」と数えます。
朝ご飯で食べようと「シリアル」に牛乳を入れたんですが、シリアルが牛乳の水分を吸収したとき「シャリシャリ」という音がしました。するとメンバーが「この音って、蚕の幼虫が桑の葉を食べるときの音に似ているね。」とつぶやきました。現代の小学生ではなかなか言えないですよね!思わずみんなで笑うとともに、そうだそうだと納得。蚕を育て、よく観察した経験がないと例えられない表現だと感心しました。蚕の生態を身近に感じられるようになってよかったです。
また卵から蚕を育てたいです。昆虫が苦手という方もいらっしゃいますが、蚕の成虫はとても可愛らしい顔をしており、逃げることもなくとてもかわいい愛おしい生き物です。ひいては、かつて日本の主要な産業であった「養蚕業」の歴史についてもメンバーと学びたいと思っています。
また、多くの渡り鳥が飛来しラムサール条約にも登録された藤前干潟(名古屋市)の生きもの観察イベントに参加した時に様々なめずらしい海の生きものたちを目にし、改めて藤前干潟を守りたいと思いました。その他にも、絶滅危惧種である「ニホンメダカ」を飼って増やす活動にも参加しています。
このように様々な生き物と接しながら生物多様性の大切さを多くの方に伝えるなど、これからは『SDGs目標「14」:海の豊かさを守ろう 「15」:陸の豊かさも守ろう』に特に力を入れていきたいです。
ガクアジサイクラブさん、ありがとうございました★
「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
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