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case14 茂原自然大好きクラブ(千葉県茂原市)

2021.01.07 掲載

こどもエコクラブには毎年2,000クラブ、10万人の子どもたちが参加しています。この「リアルヴォイス」のコーナーでは、まちのエコのため、地域の環境を守るために日々コツコツとがんばるクラブと子どもたちにスポットを当てます!次はあなたのクラブがインタビューされるかも!?

今回は「茂原自然大好きクラブ」さんの登場です。
3歳から高校1年生までと幅広いメンバーが活動してくれている茂原自然だいすきクラブさん。
活動年数はもうすぐ15年!自然豊かな茂原市で、生き物、植物に触れ合う活動は必見です!
 

それでは早速、インタビューしてみましょう!インタビュー.bmp

aruku-h.pngクラブの成り立ちを教えてください!
茂原さん4円形Web.png「自然を楽しもう」ということで、植物、ホタル、夜の昆虫、野鳥などの観察会から始まりました。発足当時は大人だけの会だったのですが、現在は家族会員さんが多く子どもたちのための自然の中での活動(野草パーティ、お餅つき、磯浜観察、シーカヤック体験など)もしています。
こどもエコクラブのことは、市役所担当課から声掛けを頂いて知りました。子どもたちに自然への興味関心を深めてほしいと思い、参加しました。途中、中心になって動けるスタッフがいなくなり、参加できない時期もありましたが、またご縁を頂き、現在こどもエコクラブに参加しています。
クラブの「自慢」を教えてください。aruku-h.png
茂原さん4円形Web.png茂原自然大好きクラブの会員は、三世代にわたっています。いろいろな年代の人と関わることで、コミュニケーション力や小さな子への思いやりも養われていると思います。子どもたちは、自然に対し多様な興味関心をもって初めて知ることや好きな生き物、植物を見つけるとその場にいる人みんなに教えてくれます。
みんなでコミュニケーションを深める活動もしています。お餅つきでは火を起こし、もち米を蒸し、臼と杵でお餅つきをします。会場は、大人の会員の持つ別宅の古民家です。土間やかまども昔のままで、子どもたちも古民家での体験はとても楽しんでいます。春には同じ古民家の周辺で野草を摘んで、てんぷらやおひたし、酢味噌でわいわい春のめぐみを楽しんでいます。
三世代!すごいですね。本当にいろんな方が携わっていて、地域の一体感を感じます。子どもたちの興味を共有することで、知識につながりますね。子どもたちの大発見に大人の方もびっくりすることもあるのではないでしょうか。古民家での体験は今ではなかなかできないことで貴重な体験ですね。うらやましい…aruku-h.png
茂原さん4円形Web.pngまた、海にも近いので、初夏には磯と浜辺のある海岸で生き物観察を行っています。ウミウシや小さな魚、イソギンチャクなど観察しています。大人でも海のことに関して知らないことが多く、初めて見る生き物に感動し、楽しい活動をしています。
時には市の広報やタウン紙などで公募して、会員以外の方に向けての行事も開催しています。ザリガニ駆除の目的として行う初夏の「ザリガニ釣り大会」や、夏の「夜の昆虫ウォッチング」、晩秋の「里山遊び 焼き芋、焼きリンゴ、花炭体験」、冬の「バードウォッチング」などのイベントに、年間を通してたくさんの方が参加されています。
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【子ども自然教室「ザリガニ釣り大会」】【子ども自然教室「里山遊び 秋を楽しもう」】
これまでの活動で一番印象に残っているもの・やってよかった!と思うものは何ですか?aruku-h.png
茂原さん4円形Web.pngこれまでで一番印象に残っている活動は、2013年の「バードウォッチング」でフクロウを見ることができたことです。1998年から継続して行っている活動ですが、10時から15時の時間帯の活動でフクロウが見られることは、茂原周辺ではほとんどありません。フクロウを見つけたとき、参加したみなさんはとても感激し、興奮していました。
バードウォッチングの活動時には、講師に千葉県野鳥の会の会長さんが来てくれているのですが、今では千葉県野鳥の会の会員のみなさんも一緒に活動に参加してくれています。
子どもたちと一緒に野鳥を観察することを楽しみにしてくれている方もいるようでとてもうれしく思っています。
バードウォッチングは1998年からずっと記録もしており、その時々に観察できる野鳥で地球環境への関心も深まっています。観察できなくなった野鳥やめずらしく観察できた野鳥など、理由をいろいろと想像して気候のことにも興味を持ってもらっています。
茂原さん4.jpg 【バードウォッチング】
茂原自然大好きクラブさんは活動年数14年と長い間活動されていますが、活動を続けている中でメンバーの成長を特に感じた点があれば教えてください。aruku-h.png
茂原さん4円形Web.pngみんなが楽しみにしているお餅つきでは、子どもたちに火起こしと火の番をお願いしています。毎年自分たちの担当として、積極的に関わってくれます。自分でできることを見つけて進んで取り組んでいる姿に成長を感じます。「自然教室」の活動を通して生き物に関心を持ち、自分専用のデジカメをもって記録していたり、図鑑を持ち歩いたりと知識欲が旺盛になっていると感じます。
茂原さん3.jpg 【会員懇親会「お餅つきパーティ」】 
 
今後はどのような活動に取り組んでいきたいですか?aruku-h.png
茂原さん4円形Web.png子どもたちに多様な自然体験をしてもらいたいと思います。
子どもたちが積極的に活動にかかわり興味関心を深め、自発的に行動できるプログラムを考えていきたいと思います。

☆大人も子どもも「自然を楽しもう」という気持ちを忘れず、交流を重ね、一体となって活動している様子がうかがえました。特にフクロウを見つけたときの参加者みなさんの感激、興奮、すばらしいです!自然を楽しむことに年齢は関係ありませんね。あらゆる世代の交流こそ、長い間活動してくださっている要因の一つなのかなと感じました。
自然にあふれ、海も近い、このすばらしい環境の中でこれからも子どもたちの興味関心を伸ばしていってほしいと思いました。今後の活動もすごく楽しみです!
茂原自然大好きクラブさん、ありがとうございましたインタビュー.bmp

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG