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case13 中央中エコクラブin屋久島(鹿児島県屋久島町)

2020.11.10 掲載

こどもエコクラブには毎年2,000クラブ、10万人の子どもたちが参加しています。この「リアルヴォイス」のコーナーでは、まちのエコのため、地域の環境を守るために日々コツコツとがんばるクラブと子どもたちにスポットを当てます!次はあなたのクラブがインタビューされるかも!?

今回は「中央中エコクラブin屋久島」さんの登場です。
言わずと知れた日本の世界自然遺産第1号「屋久島」。縄文杉や映画「もののけ姫」の舞台のモデルにもなった、苔に覆われた森など、原初の自然が残された貴重な島、というイメージですが、約12,000人の人たちの生活の舞台でもあります。
こどもエコクラブメンバーにとって一度は訪れてみたい憧れの場所で生活し、環境活動を実践している中央中学校で中心的な役割を担っている整美部のリーダーのみなさん、代表サポーターの平林先生にお話を伺いました。

それでは早速、インタビューしてみましょう!インタビュー.bmp

aruku-h.png活動を始めたきっかけは何ですか?
自然体験学習OKmaru.png世界自然遺産の島屋久島の中学校として、1年次では自然体験学習を、2年では環境学習を行い、校内でも整美部が中心になり、環境整美に取り組んでいます。こどもエコクラブに加入したのは、前任校で加入していたことや、中央中学校で行っている活動を紹介したり、他クラブさんの活動を参考に新たな活動を始めたりしたかったからです。
クラブの「自慢」を教えてください。aruku-h.png
自然体験学習OKmaru.png・中央中学校では、「クリーンフライデー」という時間を金曜日に作っています。校内清掃①.jpg
この時間は学校を綺麗にするために整美部が行っている活動です。(整美部長)

・水がおいしいのは自慢です。水道水がおいしいのはあたりまえではありません。屋久島ならではだと思います。その他にも自然や動物など他のところでは体験できないことがたくさんあるのも魅力だと思います。(整美部副部長)
屋久島といえばもちろん、豊かな自然について触れないわけにはいきません。ウミガメの産卵が見られる永田いなか浜や落差90m近くもある大川の滝など、オススメのスポットを教えていただきました。島の西側を走る林道沿いでは、ヤクザルやヤクシカの姿も見られるそうですよ(^_^)わ~楽しそう!聞いているだけでワクワクしますaruku-h.png
自然体験学習OKmaru.pngまた屋久島には、町内の小・中学生が受検できる「屋久島ジュニア検定」があります。
①自然・環境、②文化・伝統・風俗、③地理・歴史、④町政・産業の4分野から50問が出題され40問以上正解で合格、3回合格すると「ジュニア屋久島博士」に認定されます。今年は中央中の全生徒が挑戦!難しい問題もあり合格者は各学年数人という狭き門ですが、チャレンジを通して自分たちのふるさとへの理解を深められています。
これまでの活動で一番印象に残っているものは何ですか?aruku-h.png
自然体験学習OKmaru.png・愛校作業です。学校全体が学校をきれいにするためだけに作られた時間であり、終わった後に学校が綺麗になっていて本当に嬉しかったです。(整美部長)校内清掃②.jpg
・「クリーンフライデー」での清掃活動です。清掃場所は週ごとに違い、主に花壇や校庭の草取りをしています。そのおかげか、最近は清掃場所をどこにしようかと迷うほど校内が綺麗になってきています。そうなると学校の雰囲気もよくなります。活動内容は少し地味かもしれませんがとてもやりがいがあるので、やってよかったと思います。(整美部副部長)

このほか、一年生は世界自然遺産のふるさと屋久島を深く知る(学ぶ)ことを目的とした自然体験学習を実施しています。環境文化村センターの方々にガイドをお願いし、屋久島の豊かな自然をめぐり、実体験をしながら解説をしていただいています。白谷雲水峡や大川の滝、タイドプールでの生き物観察等を通じて屋久島の豊かな自然について体験します。自然体験学習.jpg
【落差約60mもある千尋の滝にて】
現在の屋久島の環境の中で、最も深刻な問題は何でしょうか。またその原因は何だと考えていますか。aruku-h.png
自然体験学習OKmaru.png私たちが考える最も深刻な問題はマイクロプラスチックによる生き物への影響です。世界遺産の地であるために観光客が多く、その分ゴミの量も増えていきます。ゴミの中には外国のものも含まれており、そのゴミを飲み込んでしまった魚やウミガメが命を落としていることはとても深刻な問題だと思います。この問題は観光客だけでなく島民の問題でもあり、それにどう向き合っていくかが一番の課題だと思います。私たちは、自分たちがゴミの分別を徹底することはもちろん、地域の人にもブログを使って情報発信しています。

☆ウミガメの産卵地での清掃活動など、豊かな自然環境を守る活動も大切ですが、まずは自分たちの足元からという思いで学校内の清掃活動に力を入れているのが印象的でした。その思いと行動が、地域を、町をきれいにする、自然環境を守るという行動につながるのでしょう。
いつかは屋久島を訪問したい、と考えているクラブさんもきっと多いはず。中央中学校のみなさんがガイドになってくださると旅の楽しみも倍増しそう♪実現させたいですね!!
中央中エコクラブin屋久島さん、ありがとうございましたインタビュー.bmp

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG