2021.02.10 掲載
今回は愛知県春日井市の「たかくらこどもエコクラブ」で活動していた「めじ郎」さんに登場していただきます。
小学4年生から6年生までたかくらこどもエコクラブのメンバーとして活動していました。庄内川「ガサガサ探検」や少年自然の家での「サマーキャンプ」など、地元の自然環境に触れに行く活動は今でもよく覚えています。
「へえ~、自然って意外と身近なんだなあ」「自分の町にこんなに貴重な植物が!?」「なんでこの生き物ってこの姿なの?」などなど、自分の目で見て、かつ直感で感じてみる機会を得ることができました。
その際、自分の行動がどのように自然環境へ影響を及ぼすか、逆に私たちは自然からどのような恩恵を得ているのかを考察することも非常に面白かったです。
全国事務局からの案内で、こどもエコクラブメンバーとして著名な昆虫学者の先生と対談するテレビ番組への出演の機会を頂いたこともありました。そういった場で、これまで自分が自然観察で感じた気持ちを多くの人へと発信し、共有できたことも、とても印象に残っています。
現在は、音楽などの著作物に関わる権利に関しての勉強をしています。
一見、こどもエコクラブの活動内容と音楽の権利に関する仕事や勉強というのは関わりがないように思えますが、実は根底に流れる考えかたは同じで、私がこの道を志したのもこどもクラブで活動した経験が大きかったといえます。
たとえば、私たちが環境問題を考える際、時として目を背けたくなるような深刻な問題に直面することがあります。しかしそんな時、「私には関係ない」とか、「誰かが何とかしてくれるよね」といったような気持ちでいるのではなく、同じ地球に生きる一人の人間としての自覚のもと、常に「疑問意識」を絶えず持ち続け、もしかしたら自らの手で解決を試みることができるのではないか、といった視点でいることが大切だと思うのです。これは私がこどもエコクラブの活動を通じて培った考え方です。
私は幼少期から、演奏や鑑賞など含め、音楽に親しんできました。IT社会の進展する中、音楽に関するルールは、実はまだまだ不十分な面も多く、私はこの事実に対してだんだんと、そして強く「疑問意識」を抱くようになりました。そこで、音楽の『きまり』についての勉強をしようと決めました。
こどもエコクラブで学んだ視点を生かしつつ、またクラブで活動していた頃のように楽しく勉強しています(笑)
また、私の住む地域では、最近ゴミの分別のルールがさらに細かくなりました。面倒だ、などの印象を持たれがちなゴミの分別ですが、私はクラブでの活動を通じて、ゴミの分別をはじめとした小さなエコ活動がいかに大切かを実感しているので、都度しっかりと分別に取り組めています。日常生活でのゴミの分別に対する意識は、こどもエコクラブの活動で根付いたものだと感じています。
現在はOBとして、所属していた「たかくらエコクラブ」で講義を行ったり、サマーキャンプの引率をしたりという形で関わっています。
まずは現役メンバーのみなさんに「こどもエコクラブの活動って、自然環境を考えることって楽しいんだ!」と感じてもらうとともに、少しでも活動の先にある現象や影響について考えてもらうきっかけとなるようサポートしていきたいと思っています。そのために私自身が楽しく活動している姿を子どもたちに見せ続けていくこと!をモットーとしています。
全国のこどもエコクラブのみなさん!OBとして皆さんが作った壁新聞や交流会での発表内容などをいつも楽しく拝見しています。どれをとっても、皆さんの熱い思いがひしひしと伝わって来て感動しています。
エコ活動は決して一人だけの力で完成するものではありません。同じクラブの仲間や、サポーターの先生などとたくさん語り合って、こうしたら良いんじゃないかな、ということがあれば、機会のあるたびにどんどん共有し、活動の輪を広げていってくださいね。
環境について考えてみることは、未来をつくること。実はとてもわくわくするものです。自分なりに工夫をしつつ、楽しみながら活動を続けていってください。応援しています!
「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!