2018.07.13 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★活動クラブ 西加瀬こども文化センターこどもエコクラブ(児童館・公民館)
活動のきっかけ
西加瀬こども文化センターがある神奈川県川崎市では、東日本大震災以降、夏の省エネのために、市内の学校を始めとする公共施設で「緑のカーテン事業」を進めています。私たちはこの活動に賛同し、川崎市から支給されたつる性植物を育てることからスタートしました。2015年から始め、今年で4年目となります。
活動の流れ
はじめに、メンバーに向けて緑のカーテンについての説明をします。低学年が中心なので、植物が空気を作っていることについての説明は難しいかと思いましたが、理解している子もいました。
次に、プランターに苗を植えます。ポットから土ごと根っこを取り出し、プランターの土にスコップで穴をあけて、丁寧に植えてあげます。
植物ネットを建物の2階の窓まではわせます。
苗を植える段階では、「緑のカーテンが日差しをさえぎり、冷房の温度を下げなくてもよくなって、省エネにつながる」ということまでわかってもらうのは難しいかもしれません。この段階では簡単にふれるだけにしておき、育ってから改めて説明しても良いと思います。
最後に活動のまとめをして、活動記録を各自で記入します。
今までに育てた植物たち
最初はつるありインゲン、きゅうり、パッションフルーツ、おかわかめの4種類から始めました。パッションフルーツはジュースにできると知ると、子どもたちは盛り上がっていました。
その後毎年、ゴーヤ、アサガオ、さやえんどう、福島の除染地域からいただいたロシアンひまわり(高さ4メートルくらいまで伸びる)などを植えています。
ゴーヤは根が多く、プランターでは毎年土と肥料の入れ替えが必要です。
育てやすかったのは、かぼちゃ、ゴーヤ、きゅうり等の野菜類です。
準備する物
シャベルなどの園芸道具、プランター、土、肥料、ネット、記録用にこどもエコクラブメンバー手帳。雨の日は室内活動に切り替えるため、その準備も必要。緑のカーテンからの広がり
緑のカーテンの活動を通して、いろいろな気づきがあります。苗植えの時、育てている時、収穫の時、それぞれのタイミングで働きかけをすると良いです。
・植物を大切にする気持ちや育てる楽しさ、収穫の恵みの嬉しさを知ることができる
・節電や省エネの大切さについて学ぶ
・植物は光合成によって空気を作ってくれる大切なものであることを知る
・土の手ざわりや葉っぱの匂いなど、五感を刺激できる
・新鮮な野菜のおいしさを味わえる
また、1階にある老人いこいの家の利用者に、収穫物の一部をプレゼントしたりしました。地域の方々から「ありがとう!」の言葉をかけられ、地域の人々とのつながりを子どもたちが実感できる、素晴らしい機会にもなりました。
大変なこと、活動に関する悩み
こどもエコクラブの活動は月1回なので、日頃の水やりは、センターの職員の仕事になってしまいます。活動実施日以外でも、子どもたちに声をかけて水やりをできればと思っています。
また、幼児からお年寄りまでが訪れる施設であるため、ネットを含めた設備の安全点検も必要になります。
西加瀬こども文化センターでのこどもエコクラブ活動は月1回、60分と決まっています。子どもたちにもスケジュールがあり、曜日の変更がなかなかできません。雨でも翌日に延期することができないのもつらいです。でも、そんな忙しい子どもたちが、楽しく参加してくれる活動でもあります。もっと、育てる楽しさを♪
緑のカーテンのほかにも、年2回、川崎市中原区の園芸農家の活動「なかはら20年構想委員会」に賛同し、こども文化センター前の道路の植え込みにパンジー等の苗を植える活動もしています。道を通る人や地域の方々に喜んでいただいています。
✿お役立ち情報✿
・NPO法人緑のカーテン応援団:
全国の自治体による緑のカーテンの支援事例をまとめています。種、苗などの提供や育て方マニュアルの作成、フォトコンテストなど。
・種まきの時期:※こどもエコクラブ全国事務局調べ
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!