2017.10.10 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★
10月に入り、たくさんのどんぐりが実り始めています!おいしい食べ方をご紹介☆
活動クラブ 岡山ハッケンジャー(近所や地域のお友達)
活 動 分 野 自然・生物多様性
身近な場所をはじめ、岡山県全域をフィールドに、生きもの観察や発見を楽しんでいます。公園・山・川・海・都市の用水路・源流・干潟・田んぼなど、色々な場所で活動できるよう心がけています。日々、生きものの暮らしぶりに驚かされています。
内容(プログラム)について
縄文人はどんぐりを食べていたという話を子どもたちが学校で習ってきたので、それなら料理を作ってみようと考えました。どんぐりはとても身近な素材ですし、どんぐりと関わってくらす生き物も多いので、自然の恵みについて考えるきっかけになると思いました。
活 動 時 期
10月ごろ(住んでいるところの近くでどんぐりがなる頃)
活動内容(プログラム)の流れ
① 9月末に近くの公園などでどんぐりを拾います。アク抜きの必要がない「スダジイ」か「ツブラジイ」を使います。どんぐりの見分け方に慣れないうちは、詳しい方に聞くとよいでしょう。マテバシイもアクはほぼありません。
【スダジイ】 | 【殻をむいたドングリ】 |
あわせて、公園にある全てのどんぐりを観察して、実や葉っぱ、樹皮などの特徴を、図鑑と照らし合わせて調べてみるとおもしろいと思います。ウバメガシが備長炭の材料になることなど、人とどんぐりの身近なつながりが分かってきます。
※スダジイ・ツブラジイ以外を使う時には、確実にアク抜きをしてください。アク抜きをしないと渋いだけでなく、胃を痛めるようです。
② 拾って来た「スダジイ」「ツブラジイ」を処理します。一晩水につけ、浮いてきたものは虫食いなので捨てて選別します。ベランダなどで乾燥させた後、どんぐりの殻をむきます。これがすごく地道な作業で大変ですが、縄文人の苦労を実感することができるでしょう。ペンチを使い、軽く力を入れて殻にヒビを入れてから手でむくとやりやすいです。殻がむけたらミキサーやすり鉢などで粉にします。粉をすぐに使わない場合は冷凍庫で保存します。
③ どんぐり粉150g、薄力粉200gを混ぜあわせます。塩、砂糖、卵、バターなど加えてオーブンで焼きます。それぞれの分量はインターネットでも沢山紹介されているので参考にしてみてください(※参考レシピ:塩一つまみ、砂糖150g、卵2個、バター150g)。メンバーでレシピを変えて、食べ比べるのも面白いですよ。
【他の材料と練り合わせる】 | 【型を抜いてオーブンで焼いたら完成】 |
子どもたちの反応
♫身近などんぐりでクッキーが焼けたというのは楽しかったようです。どんぐりの皮むきは大変でしたが、すりつぶしたり、こねたり、型抜きしたりする作業は、楽しんでやっていました。
♫どんぐりと人間や生き物とのかかわりについて学ぶ「どんぐり学習」も、クッキーを食べながらやると盛り上がりました。
活動の際の留意点
♪クッキーづくりだけでなく、どんな種類のどんぐりの木があるか調べたり、どんぐりに集まる虫を観察したりすると、活動に広がりが出ると思います。
♪私たちのクラブでは、そのほか博物館に行ってどんぐり食の痕跡が残った土器を見たり、動物園に行ってツキノワグマがどんな風にどんぐりを食べるか飼育員さんに話を聞いたりしました。
【石を使ってすりつぶす】
他のクラブへのメッセージ
子どもたちだけでなく、大人も楽しい活動です。決まったやり方はないので、工夫次第で、オリジナルな活動になるかと思います。うちのクラブでは、クッキー以外に、混ぜご飯やパン、あとハンバーグのつなぎにも使いました。試行錯誤中です!
■アク抜きの方法
スダジイ・ツブラジイ・マテバシイ以外のどんぐりで試したいときは、アク抜きをしてください。簡単な方法をご紹介します。
①殻と薄皮をむいたどんぐりを、沸騰したお湯で1時間ほど煮立てた後水にさらす。
②かじってみてまだ苦みが感じられるようなら、お湯で1時間煮立てて水にさらす工程を繰り返す(苦みがなくなるまで)。
■「どんぐりワークブック」をプレゼント!!
こどもエコクラブ全国事務局(日本環境協会)が制作した、どんぐりを使った工作やクッキング、日本で見られる主などんぐりの種類と見分け方などを紹介した楽しい冊子「どんぐりワークブック」をプレゼントします。ご希望の方は、全国事務局までお申し込みください!
■申込方法
タイトルを「どんぐりワークブック希望」として、こどもエコクラブの場合はクラブ名、それ以外は団体名、郵便番号、住所、代表者名、必要部数、使用目的(例:自然体験活動の子ども向け資料として)を書いて、メールあるいはFAXでお申し込みください。
送付にかかる費用はクラブ・団体でのご負担となりますので、何卒ご了承ください。
なお、こどもエコクラブ以外の団体様は上限50部となります。
送付部数に応じて、最も経済的な方法にて送付いたします。送付費用および支払い方法は個別にご連絡いたします。
ゆうメールの【着払い】でもお送りできます。料金はお近くの郵便局へお支払ください。 | ||||
冊数 | 2冊まで | 3~4冊まで | 5~8冊まで | 9~17冊まで |
ゆうメール着払い料金 ☆ (着払い手数料21円込み) |
201円 |
236円 |
321円 |
371円 |
■申込先
こどもエコクラブ全国事務局「どんぐりワークブック係」
メールはこちら
FAX:03-5829-6190
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!