2017.02.10 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★「リアル・ヴォイス☆Premium(プレミアム)」第二弾は、エコギャラリー新宿(東京都新宿区)※1を拠点として毎月第2土曜日に活動している「こどもエコ広場新宿」。
活動12年目を迎えた「こどもエコ広場新宿」は、メンバーからの「こどもエコクラブ、おもしろい!」という口コミによって年々人数が増えてきています。現在、区内在学・在住の小学生を中心に、161名が登録。その“おもしろい”活動内容とは、地域の企業や団体などと連携した魅力あるプログラム。企業・団体にとっては、子どもたちにプログラムを提供し、フィードバックをもらうことで、自分たちの活動に対する理解が深まったりプログラムの質が高まったりしているとのこと。また、子どもたちにとっては、様々な企業・団体が提供する“おもしろい”活動に取り組むことで、社会を見る目・社会への関心が育ち、双方に良い循環が生まれています。
※1 「エコギャラリー新宿」とは、新宿区立環境学習情報センターと新宿区立区民ギャラリーの複合施設の愛称です。NPO法人新宿環境活動ネットが「指定管理者」として施設の管理・事業の企画運営を行っています。
「こどもエコ広場新宿」は、月1回、サスティナビリティ(持続可能性)をテーマにさまざまな専門家を講師として招き、体を動かすことから料理や工作まで様々な体験を通じて、楽しみながらエコについて学んでいるクラブです。今までに、食品ロスについてゲームを通して考える「もったいない鬼ごっこ」(NPO法人ハンガー・フリー・ワールド)、廃材を活用した工作「おもちゃのeco学校」((株)バンダイ)、音を感じて自然や生き物とのつながりを考える「公園の音マップ作り」(音風景研究家)などバラエティにあふれたユニークな活動を行っています。
これらのユニークな活動プログラムは、NPO法人新宿環境活動ネットがコーディネートしている“新宿の環境学習応援団”を活用したもの。“新宿の環境学習応援団(以下、応援団)”は、くらしや仕事の中で環境活動に取り組んでいる企業や団体が「まちの先生」として登録し、それぞれが専門的な知見や独自のノウハウなど特徴を活かして、学校の環境学習や地域のエコ活動を応援していく仕組みです。2017年度は68団体が登録し、エネルギー・自然・3R・ライフスタイルなど、幅広いテーマで区内の学校や地域の団体の活動をサポートしています。
「こどもエコ広場新宿」は、この応援団の仕組みを上手に活用し、区民・NPO・企業・行政など様々な立場の「まちの先生」による楽しいプログラムを通して、メンバーが自分たちの地域や身近な環境問題について考えるきっかけを作ったり、子どもたちの活動そのものを手助けしています。
サポーターは、応援団が提供する多彩な内容のプログラムの中から、どのようにメンバーの関心にあった活動を選んでいるのでしょうか。
「メンバーがどんなことに関心を持ち、どんなことを知りたがっているのか活動中のメンバーとの会話の中から情報を収集するよう常にアンテナを立てています!」と、代表サポーターの飯田さん。また、活動後には、イラストや言葉で「感じたこと」「考えたこと」などをまとめる、オリジナルの活動記録シートを使って振り返りを行い、書かれた内容やその時のメンバーの様子を見ながら、どのプログラムにどんな関心を持ったのか、またこれまでの活動を通じてどんな分野に興味を抱いているのか等をリサーチしているとのこと。
あわせてメンバーの保護者ともコミュニケーションをとり、プログラムに対する保護者としての感想や、子どもたちに取り組んでもらいたいと思う活動などを聞いています。
また、講師と活動プログラムを決めてからも、メンバーの「なぜ!?」「どうして!?」「もっと知りたい!」の思いに応えたいと、講師と細かな打合せを重ねることで、子どもたちにとっても、また講師である企業・団体にとっても「活動してよかった。楽しかった!」と思ってもらえるプログラムを行うようにしています。
「こどもエコ広場新宿」は、メンバーの口コミが広がって参加人数が増えてきています。現在は、学校・学年の枠を超えて、区内25の小学校から1~6年生まで161名が登録し、クラブの活動がより活発になっています。
飯田さんは、応援団と連携した活動を重ねる中でメンバーたちの意識の変化に驚くことがあるといいます。それは、例えば、同じ講師(企業)が実施するプログラムでも「去年は3Rがテーマだったけど、今年はユニバーサルデザインなんだ。色々とやっているんだね」という感想が出たり、「こどもエコクラブの活動の後、おうちの人と○○に行ってみたよ。エコな××を買ったよ」などの声が聞かれることがあり、メンバーが環境やサスティナビリティという視点で企業や団体、社会を捉え、興味を持ち、行動につなげられるようになりつつあります。
環境問題を考える上でも、一つの側面だけで物事をとらえるのではなく、様々な立場の人が関わり、たくさんの要因があるのだということを理解するようになっているようです。
子どもにとって企業・団体は自分たちと関係ない遠い存在のように思えますが、「こどもエコ広場新宿」の子どもたちは日頃から地域の企業・団体と触れ合うことで、自分たちも社会の一員であると言う思いや、メンバーたちの社会を見る目が確実に養われているようです。
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!