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プロファイル5_自然とふれあい地域を大切にする心を育む!「岡谷こどもエコクラブ」

2017.01.10 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

活動クラブ   岡谷こどもエコクラブ(自治体が募集して活動を行っているクラブ)

 活 動 分 野   ごみ・リサイクル/水/自然・生物多様性

 岡谷こどもエコクラブは、長野県岡谷市の市民環境課が毎年メンバーを募集して年間を通じて活動を行っているクラブで、結成15年になります。今年は、市内の1年生から6年生まで、7つの学校から20名が登録しています。
今回は、毎年子どもたちに大人気のプログラム「水生生物観察会」をご紹介します。来年度の活動の参考にしてくださいね

 活動(プログラム)のきっかけについて
子どもたちが、自分たちの住む町の自然とふれあい理解を深めていくことで、自然(地域)を大切に思う心を育み、自然以外にも3Rなど環境にやさしい考え方を身につけてほしいと願ってプログラムを構成しています。
また、市内の小学校全学年からなるクラブなので、活動をする中で学年や学校など関係なく、子ども同士の交流が深まるようにしています。

 活動(プログラム)について
 毎回、市内で活躍する団体やインストラクターが講師として参加し、市担当者と事前打合せを行いながら、子ども自身が自ら考えたりできるプログラムにしています。
水生生物観察会では、市内を流れる横河川の下流・上流に移動して、それぞれの場所の生き物を採取・観察を行っています。子どもたちは、生き物を採取しやすいよう川の流れを石でせき止めたり、お友だちと網を横に並べたりと工夫している姿もみられます。川で採取した生き物は、子どもたちが特徴をとらえインストラクターの方に聞いたりして同定しています。
子どもたちは、採取した生き物がきれいな水に生息する生き物だと分かると、きれいな横河川を残さなければならないと身近な自然の大切さを感じていました。

 活 動 時 期
いつでもOK(岡谷こどもエコクラブでは、毎年夏休みに行っています。)

 活 動 場 所
身近な川(岡谷こどもエコクラブでは、『横河川』で行っています。)

 活動プログラム 準備~当日までの流れ 
[年度末]
①市担当者と団体・インストラクターとの事前打合せ。(次年度計画、当日の流れ、注意事項など)
[年度始め]
②教頭会(市内の教頭先生が集まる会)に参加し概要説明を実施。
③岡谷こどもエコクラブ メンバー募集!(募集案内チラシ・年間スケジュールを市内全小学校全生徒分配布)
(参考)岡谷こどもエコクラブ年間スケジュール.pdf
[活動1ヶ月前]
④活動場所の下見実施。(当日の動線、危険個所の確認等)
⑤(活動毎に)参加の有無、集合場所・持ち物などを郵送にて連絡。
[当日]
⑥市役所集合。市会議室にてプログラム内容及び注意事項(器具の取扱、危険個所、熱中症対策等)を説明。
〈市委託バスにて活動場所に移動〉
⑦横河川下流にて、生き物調査・同定。移動
⑧横河川上流にて、生き物調査・同定。
⑨下流・上流の生き物の比較。
⑩活動のふりかえり

◆市役所会議室にて事前研修 ◆横河川下流調査    
事前研修.jpg 横河川下流.jpg    
       
◆横河川上流調査      
上流1.jpg 上流2.jpg 上流3.jpg  
       
◆同定のようす      
同定.jpg      


準備するもの 
メンバー(子ども)
・筆記用具 ・帽子 ・飲み水(水筒) ・軍手 ・長靴 ・網 ・タオル 等
サポーター(大人)
・救急セット ・ごみ袋 ・カメラ ・ボウル ・指標生物図 ・名札(開催内容による) 等
 エコ丸★.bmp
取り組む時のアドバイス 
・安全を第一に考えています。活動時の人員配置や事前の下調べなどは必ず行う必要があります。
・低学年は必ず同伴者をつけるようにしています。
・年間を通じて、自然体験型と制作型の活動をおりまぜ、子どもたちが楽しみながら学べる工夫をしています。

  • ◆他のクラブへのメッセージ
    一年間の活動を通じ、学年も学校もバラバラな市内の子どもたちが、回を追うにしたがって、交わりあい、交流を深め、環境に興味を示してくれる様子を見ることができました。また、以前活動に参加していたメンバーに「こどもエコクラブの人!」と町中で声をかけられることもあります。一緒に活動した子どもたちにとって、岡谷こどもエコクラブでの活動は一生の思い出として心に残っているようです。小さな一歩ですが、地球環境の未来につながると期待しています。

「水生生物観察会」のお役立ち情報

◆「川の生きものを調べよう」 環境省 水・大気環境局/国土交通省 水管理・国土保全局 編
水生生物調査の方法や注意点、指標生物図などが掲載されています。
http://www.mlit.go.jp/river/shishin_guideline/suisituhantei/text.pdf

◆「全国水生生物調査のページ」 環境省 水・大気環境局
全国約8万人が参加する全国水生生物調査の結果などが掲載されています。
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/suisei.html

◆「カワナビ」 国土交通省 水管理・国土保全局
 専門家のお話しや、観測情報、河川での注意事項などが掲載されています。
http://www.mlit.go.jp/river/kawanavi/index.html

◆こどもエコクラブ活動レポート
水をテーマした活動レポートも盛りだくさん!他のクラブの活動も参考にしてみよう♪
水に関する活動レポート>>>こちら

 

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局