2013.10.04 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★宗像 みどり(むなかた みどり)さん(JECサポーター歴10年)
共に活動しながら、子どもたちがちょっとでもエコに興味を持ってきたことを実感する瞬間がたくさんあります。そういうことが楽しくてうれしいから、サポーターを継続しているんでしょうね★
-サポーターProfile-
■クラブ名:大成エコキッズ(福島県郡山市)
■クラブカテゴリ:その他/メンバー19名・サポーター2名
大成エコキッズは活動10年目のベテランクラブ。メンバーみんなで話し合ってクラブの年間計画を決めるよう働きかけるなど、子どもたちの自主性を引き出だす工夫も、さすがベテランサポーター♪震災後は活動にもいろいろな制約が出ている中、それでも元気に活動できるようクラブをサポートしている宗像みどりさんにお話をうかがいました!
主なメンバーは、大成小学校の3年から6年の子どもたちです。毎年、公民館から大成小学校にメンバーを募集し、希望して集まった子ども10名~20名で活動しています。一度入るとそのまま継続するメバーも多く、友達や兄弟を誘って参加しています。ここ3年は女子のみの参加となっています。以前は男子も多くいたのですが・・・。来たれ!男子メンバー!!(笑)
サポーターの構成ですが、継続している私の他は参加メンバーの保護者の方で、今まで3名の方がサポートしてくれました。
こどもエコクラブを始めたきっかけは、公民館の方から「子どもを対象にした環境関連の活動」を一緒にやってもらえないかとの話をいただきました。その時、環境問題に関心があったことと、地域の子どもたちの活動にも広がりを持たせる必要性を感じたていたことで引き受けました。
【グリーンカーテン作り】 地域の方の協力をいただき、一緒に朝顔を植えています。 |
年度の初めに開講式を行うのですが、その際に昨年度の活動内容を写真やプリントで確認した後、今年度やりたいことをみんなに聞いて決めています。まず、メンバーの中からリーダーや副リーダーを選出して、そのリーダーを中心に子どもたち自身で話し合って決めるような形にしています。その時にメンバーが希望した活動はできるだけ年間の活動に取り組めるようにし、1年間それぞれ意欲を持って活動できるように工夫しています。毎年同じような内容になってしまうこともあるので、サポーター側からも新しい活動などを提案し、子どもたちから「いいね!」と賛同を得られれば実施するようにしています。
【はがき作り】 |
身近にできるエコ活動の原点とも思える、“地域のごみ拾い”が印象に残っています。地域の環境を考えるきっかけにもなりました。
みんな道路わきや公園を回って、たばこの吸い殻・空き缶・ペットボトルなど毎回袋にたくさんごみを集めていました。特に、道路わきにたばこの吸い殻がたくさん落ちていました。子どもたちにはできるだけたばこには触らせないようにしましたが、非常にたくさんの吸い殻ごみが目について、メンバーみんなでとてもがっかりしたことが思い出されます。
ごみ拾いは、好きな子とやりたがらない子がいますが、やり始めるとみんな、様々なところからごみを見つけ、“こんなものがあったよ“と見せてくれたり、量を競争したりして、最後は達成感を感じて終わることができます。活動がわかりやすいこともあるのでしょうね。
放射線への懸念から、外での活動時間に制限があったり、戸外の物をできるだけ触らないようにしたりなど、注意することがたくさんあるので、外での活動ができなくなりました。2013年9月現在は、外での活動時間の制限はなくなりましたが、まだ十分除染されていないことから、今でも屋外の活動は実施していません。子どもたちは自然観察などの屋外活動が大好きだったので、残念に思っています。
公民館の支援で、年1回はバスを使った館外の活動ができるので、その機会に思いっきり自然との触れ合いを楽しんでいます。
震災の年は活動を2学期からにしました。当時も外での活動に制限があったことから、少しでも体を動かす機会にもしてほしいと、公民館の広めの集会室での活動を多くし、メンバーが十分動けるような空間を確保して、心身の開放を図りました。
活動を継続しているといろいろな悩みがでてきます。
まず、活動のマンネリ化でしょうか。子どもたちの要望を取り入れた計画を立てていますが、毎年どうしても同じような内容になってしまい、新たな発想がなかなか生まれにくくなってきています。そこで、公民館の担当者の方にも様々なアイデアを出してもらい、活動の幅を広げるようにしています。また、日頃から本やテレビから新しい情報を入手して、自分たちにもできそうなことを探っています。
私は特別支援学校の教員をしているのですが、そこに在籍する生徒たちとは違った子どもたちとの関わりがとても新鮮で、自分自身の経験の幅が広がっています。
様々な子どもたちとの出会いもとても楽しいですし、共に活動しながら、子どもたちがちょっとでもエコに興味を持ってきたことを実感する瞬間がたくさんあります。そういうことが楽しくてうれしいから、サポーターを継続しているんでしょうね★(笑)
何かをさせようではなく、一緒に活動を楽しみながら進められればいいのではと思います。
地域の環境や世界的な環境問題に興味を持って、自分のできるところからエコを実践できるような子どもたちを育てていきたい。というのが究極の抱負でしょうか。
毎回毎回の活動を充実させ、「参加してよかったな」と思えるようにサポートできたらいいと思っています。
【表彰状】 |
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!