2013.11.11 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★松竹 典子(まつたけ のりこ)さん (JECコーディネーター歴8年)
クラブと交流をすること!につきると思います。
-コーディネーターProfile-
■都道府県:福岡県春日市地域生活部環境課
春日市は、古くは弥生時代のクニ「奴国」の中心地として栄えていました。弥生銀座と呼ばれるほど全国的にも貴重な遺跡が多数発見され出土品は質・量ともに全国一と言われています。
また、市域1,400ヘクタールの中に20のため池、3つの大きな公園があり、全国でも珍しい「ため池保全条例」が制定されて、ため池とその周囲の自然環境の維持に役立っています。福岡市のベッドタウンとして発展してきた水と緑の街、春日市コーディネーターの松竹さんにお話をうかがいました。
【市主催の親子環境講座
の様子(自然工作)】
保育園には、年度初めの市内全部の保育所長会議でPRをしています。幼稚園に対しては各園を訪問するなど、機会があるごとにPRをしています。また、市主催の親子向け環境講座を年4回ほど開催していますので、そこでもPRをしています。その際、こどもエコクラブのアピールポイントとして、
①ムリなく環境を楽しく考え実践することができる
②環境関連のイベントをお知らせ
③活動や学習をする際に市の応援や協力がある
④県の事務局を通じて、こどもエコクラブの活動に賛同してくれる企業から文房具やエコグッズ、調査グッズが寄贈されていることを伝えています。
特にグッズはアピール材料としてポイントが高く、実際に何をもらえるか話しています。ちなみに、昨年は図書購入用に図書カードと携帯用スコープ(望遠鏡)をいただきました。
2ケ月に1回発行しています、その季節のイベント情報や私自身がおもしろいなと思ったもの、市内のクラブの紹介、以前こどもエコクラブで活動していた先輩たちの近況など掲載しています。毎回何を載せようか苦労していますが、普段目を通している雑誌やインターネットの環境関連のニュースなどを気に留めるようになりました。クラブの形態が、家族や知人・友人で構成されたクラブと幼稚園・保育園のクラブとがあるので、どちらでも取り組めるような記事や情報を掲載するよう心がけています。
これからの時期は、壁新聞の作り方やペンの使い方の特集などをしていこうと思っています。
じつは、今回が初めてではないのです。平成14~22年まで「こどもエコクラブ・サポーターの会」という会が結成されており、毎年交流会を開催していました。当時は、インターネットもまだ今ほど普及しておらず、少人数のクラブだと情報も少なくどんな活動をしたらいいか困ってしまうことがありました。そこで、情報交換や、合同のイベントを実施しようという目的で結成されたのです。交流会以外にも、お味噌作りや市の環境フェア出展、1泊のエコキャンプなど年間数回の合同イベントを開催しており、市のコーディネーターもサポーターさんたちと一緒に活動していました。
産休・育休で3年ほど私自身が仕事から離れている間に、こどもエコクラブのメンバーも大きくなり活動が減少し、サポーターさんたち自身も活動できにくい状況になり、サポーターの会は解散となりました。
仕事に復帰して、まずはクラブ数を増やすことを第一にやってきましたが、今年2クラブが新規加入したことや、クラブからも交流会の要望があり家族や知人・友人のクラブの交流会をしました。来年度は幼稚園・保育園のサポーターの情報交換会を開催したいと思っています。
【サポーターの会を紹介したこどもエコクラブニュース】
普段の生活の行動で取り組める買い物(地産地消)、調理、片付けを通して環境について考えること、仲間作りを目的にうどん作りを実施しました。最初は恥ずかしがっていた子どもたちも、一緒にうどんを作っていく中で打ち解けていました。自分たちで作ったうどんを「おいしい~」と完食、だしに使ったかつおぶし、シイタケ、コンブを佃煮やふりかけにしたものを「こんな風に変身できるんだ!」と驚きながら試食していました。このうどん作りに参加するためにエプロンを作ったり、必要なものを考えて持参したりいろいろと工夫をしていました。「みんなで作ると楽しかったし、おいしかった!」「初めて会った人と協力しながら作業ができてよかった」という感想でした。
【交流会の様子・うどんづくり①】 | 【交流会の様子・うどんづくり②】 |
こどもエコクラブの取り組みを知ってもらうためにホームページや市報で活動内容を紹介したりしています。
また、元サポーターの方には、市主催の環境講座の講師や、小学校のゲストティーチャー、公民館の講座の講師、地球温暖化防止活動推進員、環境審議会の委員などになっていただいています。せっかく得た知識を寝かせるのはもったいないし、活動していく中でこどもエコクラブのPRもしてもらっています。
砂が水を吸い込むように子どもたちは素直に感じ吸収していっています。そして、子どもならではの感性で思ったことや疑問を投げかけてくるのでハッとさせられます。こちらが考えされられることばかりです。
市内のクラブの活動報告がないため、どんなことをしているかつかめなかったので、事務局だよりにクラブ紹介をすることで活動を見学させていただいたり、それがきっかけで交流ができたりしました。
今年度初めて市内のクラブが活動報告をされ、コメントもさせていただきましたが、とても嬉しかったです。
どのクラブも素晴らしい活動をされているのに、時間がなかなかとれなくて報告ができないとサポーターさんたちが言われます。少しでも多くのクラブが報告してくれることを願って、事務局だよりなどで報告するとコメントがもらえるよ、などと薦めています。
クラブと交流をすること!につきると思います。それぞれのクラブがどんなことをしているのか知ることが大事です。こどもエコクラブをPRするにも、知らないとPRできませんし、お子さんがいらっしゃるなら一緒に登録をしてみて、こどもエコクラブを体験してみる。そして支援!春日市では、事務局だよりの発行以外にメールでイベント情報のお知らせやエコグッズの貸し出し、壁新聞を提出するクラブには模造紙や色画用紙、ペンを提供したりしています。そして、機会がある度にこどもエコクラブをPRする、こんなことから始めてみてはいかがでしょうか?
私もみなさんからアドバイスをいただきたいです。
日程があえばイベントの手伝いしてもいいよ、と言ってくれる元メンバーもいるので、大きくなったメンバーが戻って活動できるような仕組みや、元サポーターさんたちの活動の場をもっと広げられるようにしたいと思っています。
でも何より、こどもエコクラブの活動をやめた後でも、気軽に寄って近況報告をしてくれたり、雑談ができたり、ちょっとした相談にきてもらえるような事務局の雰囲気作りを継続したいと考えています。
私自身、家族でこどもエコクラブとして登録・活動しています。その中で思うことは、本当に小さいうちから環境について考えたり取り組んだりできることがある、ということです。子どもたちは、お絵かきは裏紙使用、鉛筆で書いたものはリサイクル、クレヨンでかいたものは燃えるゴミへと仕分けすることで「リサイクル」という言葉も覚えました。食べた食器は不要になった布で拭いてから流しへ持っていくことも当たり前になりました。子どもたちが大きくなったらどんな活動をするのかワクワクしています。
自身のクラブもそうですが、市主催の親子環境講座の参加者やこどもエコクラブに加入してくるメンバーの年齢を見てみると以前に比べ未就学児が多くなってきているように思います。全国事務局には、未就学児向けのプログラムの充実をお願いしたいな~と思ってます。
驚きと感動を忘れずに楽しく、細く、長く、全国のみなさん、活動をしていきましょう!!
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!