2013.01.22 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★髙橋 一雄さん (JECコーディネーター歴2.8年)
活動中の子どもの気づきや発見はとても新鮮で、
子どもから学ぶことがたくさんありました。
-コーディネーターProfile-
■都道府県:秋田県生活環境部 環境管理課
秋田県は、活動報告集の制作・配布、新規登録をしたメンバーへの「バンダナ」の作成・配布、またサポーター向けの研修など、クラブの活動を様々な面からサポートされています。
また、世界自然遺産である白神山地や日本一の深さを誇る田沢湖など、自然環境に恵まれた土地でもあります。そんな秋田県でコーディネーターを務めている髙橋さんにお話を伺いました。
バンダナは県内のこどもエコクラブに定着しており、いろいろな行事などで活用されています。秋田県のこどもエコクラブのシンボルとして、PRにも貢献しています。特に、小学校低学年、幼稚園や保育園のクラブ員には喜ばれます。
【マックスバリュチアーズクラブそば打ち】 【戸島小エコクラブ 全校クリーンアップ作戦】
【せいれいエコクラブ
秋田県エコフェステバル】
県内の各クラブには、活動報告集の配布、環境に関わる様々な情報の提供を行うとともに、こどもエコクラブのサポーターのスキルアップのために、研修会(年3回)を実施しています。また、環境の調査研究をする機材の提供や、調査器具や薬品の扱い方や判定方法などの専門的な講師を派遣しています。
学校での環境学習活動に役立てるため、秋田県・青森県・岩手県が共同で「環境副読本 まもろうみんなの地球 私たちのふるさと」を作成し、全県の小学5年生全員に配布しています。
さらに、秋田県の劇団「わらび座」による環境に関係したミュージカルを上演しています。
平成24年度は、都会からの転校生が、秋田の子どもたちとイヌワシの「風子」を通して心が通じ合っていく物語「風子飛べ!」を上演しました。たくさんの子どもたちが家族と一緒にミュージカルを楽しみました。
「あきたエコマイスター」は、地域の環境保全活動のリーダーとして秋田県知事が認定した方々です。現在約300名の「あきたエコマイスター」が活躍しており、エコクラブのサポーターしている方もおります。さらに、夏休みには、流木を使った工作の講師を務めたり、地球温暖化防止の紙芝居を上演するなど、子どもたちの環境学習活動に協力しています。
あきたエコマイスターの中には、自然観察指導員の資格をもった人やエコキャンドルつくりなどに詳しい人など、環境の達人がたくさんいるので、こどもエコクラブの活動にどんどん支援できるように情報発信をしていきたいと思います。
活動報告はいつも楽しく読ませていただいております。どのクラブにも個性があり、とても面白いです。みな背伸びをすることなく、自分たちにできることを続けていく様子をとても嬉しく思います。
秋田県の「こどもエコクラブ活動報告集」の原稿は必ず提出しなければならないものではありませんが、毎年多くの原稿が送られてきます。報告を提出していただいたすべての活動報告が励みになります。こどもエコクラブのサポーターに行ったアンケートには、こどもエコクラブの交流会・学習会の実施、行事・イベントへの講師の派遣、バッジなどのグッズの提供の希望が多かったので、このような支援が充実できればと考えております。
「こどもエコクラブ」のPRが大切だと思います。リーフレットを送るだけでは、なかなか見てもらえません。
機会があれば、児童館の先生方の会合に出向いて、相手の顔を見ながらお話をするようにしています。また、出張などで各市町村に出向いたときに、環境部局や教育委員会の環境教育担当者と相談をすると、地域の環境活動を充実させるためのよいアイデアを教えていただけます。今年度は秋田市の環境都市推進課と共催でこどもエコクラブ交流会を行うことができました。
子どもの時の様々な体験は、大人になってから大きな宝となります。フィールドの中で体を動かし、感動し、考えることで、子どもの環境への意識はどんどん深まっていきます。「見つけるのに苦労した。」「木が手に当たり痛かった。」「ドキドキして怖かった。」「臭いにびっくりした。」「川の中はぬるっとしてヒヤッとした。」など、子どもは良いことも悪いことも感動を素直に表現します。活動中の子どもの気づきや発見は、とても新鮮であり、学ぶことがたくさんありました。こどもエコクラブと接して、このような活動がとても大切なことだと改めて感じました。
できるだけクラブの日常の活動に参加してみてください。思いがけない発見がたくさんあります。
前にも書きましたが、平成24年10月に、秋田市と共催で「エコクラブ交流会」を開催しました。県中央地区のクラブ員が参加し、ネイチャーゲーム、自然観察、自然物を使ったクラフト工作等を通して、楽しく交流したり自然に親しむことができました。これからもこのような活動を増やしていきたいと思います。
秋田県は、平成9年度からこどもエコクラブに支援を続けています。子どもたちの自主的な環境保全活動を進めていくためにも、「教育は継続して取り組むことが大切」という気持ちで、できるだけ支援をしていきたいと思います。
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!