2012.05.21 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★松村 賢一さん (JECコーディネーター歴1年)
近藤 豊さん (JECコーディネーター歴2年)
群馬の豊かな自然を、たくさんのメンバーに体験を通して感じてもらいたいと思います。
■都道府県:群馬県環境森林部 環境政策課
群馬県は、一年を通じてサポーターズニュースを発行し、交流会や研修会を主催して、積極的に各クラブのメンバー・サポーターの交流を図る取組をされています。また、群馬県は総面積の約85%を山地が占め、4県にまたがる尾瀬国立公園の一部を有す、自然豊かな土地でもあります。そんな群馬県でコーディネーターを務めている松村さん、近藤さんにお話をお聞きしました。
温暖化防止隊長ぐんまちゃん
■群馬県こどもエコクラブの概要
群馬県こどもエコクラブは、平成7年度に誕生。平成24年4月で18年目を迎えます。平成23年度末の登録状況は、41クラブ、3,719名のメンバーが309名のサポーターさんたちに支えられながら、県主催の学習会や研修会・交流会を実施しています。
県内14市町村の環境担当課に事務局を設置し、各市町村のこどもエコクラブのコーディネートを依頼しています。
本県では企業との連携は行っていませんが、学習会や交流会・研修会を実施するにあたり、関係団体に講師派遣を依頼しています。昨年度は日本赤十字社、はるなネイチャーゲームの会、ぐんま食育推進サポーター、国立赤城青少年交流の家に協力を依頼しました。
また、群馬県こどもエコクラブ運営にあたっては、市町村事務局の代表とサポーターの代表の方々で「こどもエコクラブ事業企画・運営委員会」をつくり、年間6回の会議を通して、夏の学習会やサポーターを対象とした研修会や冬の交流会を企画・運営しました。
交流会では緑の少年団として活動している代表校に依頼し、団体の活動の様子を発表してもらい、同じ環境活動をしている子ども同士としてクラブメンバーとの交流を図りました。
県では支援体制の一環として、サポーター向けに「サポーターズニュース」を発行し、行事の様子や各こどもエコクラブの活動の様子を紹介しています。
また、各クラブのメンバー同士の交流や、サポーターさんの指導技術の向上をねらい、毎年「おもしろ体験してみ隊(学習会)」と「交流会」「研修会」を行っています。
昨年度は小平の里(みどり市)と国立赤城青少年交流の家(前橋市)を会場に、参加者150名(13クラブ)で「おもしろ体験してみ隊」を実施。ネイチャーゲームや水遊び、植物観察、葉っぱの拓本作りを行いました。
交流会は参加者66名と地球温暖化防止隊長ぐんまちゃんが特別参加するなか、新町文化ホールにて二部構成で開催しました。
第一部では、県内のこどもエコクラブと南雲の里緑の少年団によるステージでの活動発表を行い、休憩時間に壁新聞の展示・発表をしました。第二部では、ぐんま食育推進サポーターを講師に迎え、エコクッキングゲームを実施しました。このゲームは、カレーライス作りを想定して、ゴミ処理費と販売価格を考えながら食材購入金額を競うものです。このゲームを通してゴミの減量化の大切さを学びながら、メンバー同士の交流を行いました。
また、群馬県庁30階セミナールームで、サポーターを対象とした救急法研修会を実施しました。当日の参加者は16名。前橋日赤病院の看護師長さんを講師に、各クラブが夏休み等でフィールドに出た時のけがを想定し、ハチに刺された時の対応、ヘビにかまれたときの対応、一般的な怪我の応急処置、熱中症についての対応を中心にご指導をいただきました。また、三角巾を使った応急処置や、AEDの使い方など、新しい機材も使ってご指導いただき、とても有意義な研修会となりました。
第1回「おもしろ体験してみ隊」
第2回 「おもしろ体験してみ隊」
「救急法研修会」
「交流会での活動発表」
「交流会の壁新聞発表と買い物ゲーム」
本県主催の行事は各クラブが参加しやすいようにと土曜日に開催しています。しかし学校が母体となっているクラブでは休日の参加が難しいようで、参加者が増えないのが悩みです。
昨年度はメンバーの参加を増やそうと、前橋市に共催を依頼し、前橋市から無料バスの提供を受けたところ、メンバーやサポーターからは好評でした。今後も可能な限り無料バスを準備したいと思っています。
群馬県こどもエコクラブの活動がもっと盛んになるようPRに努めたいと思っています。そして、子どもたちが環境を大事にしようとする心を培っていける楽しいプログラムを企画し、群馬の豊かな自然をたくさんのメンバーに体験を通して感じてもらいたいと思います。
クラブの活動を活性化させるためにはサポーターの指導技術の向上や、情報交換が重要と考えています。しかし、クラブによって活動内容が多種多様なため、コーディネーターとして各クラブに十分な技術や情報を伝えるものを持ち合わせていないのが実情です。
こどもエコクラブ全国事務局のホームページ等で、各サポーター向けの研修会の講師を紹介していただける場があると嬉しいです。
また、「こどもエコクラブ全国フェスティバル2012」に出席する際、該当のクラブは予算が少なく、費用の捻出に苦慮していました。何か良い情報をいただければ幸いです。(※)
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!