2024.11.13 掲載
島根県からは上津探検隊から壁新聞の応募があったよ。
西澤師範よろしくお願いします!
上津探検隊のみなさんへ
師範から一言!
この新聞は、新聞のタイトル通り、活動場所であるビオトープ「カエルランド」の生き物、とりわけカエルの様子をとても詳しく紹介していて、読み応えのある新聞です。
カエルの「ぷりぷりたまご」を発見した2月、水面が「真っ黒」になる4月など、カエルの成長の様子が毎回目に浮かぶような報告です。
このカエルランドの活動が長年続いていることがわかるもう一つの記事は、壁新聞の中央にある2つのグラフです。ヤマアカガエルとモリアオガエルの卵の数を18年間観察した結果がグラフになっています。そして、その数がどのような理由で増えたり減ったりしているのか、考察が書いてあって面白かったです。まず、ヤマアカガエルの考察では、「腐った野菜を入れたことで安定的にカエルが生まれている」とありますが、その前はどんな餌をやっていたのでしょうか。なぜ、腐った野菜を餌にすると良い、ということになったのでしょうか。その辺りの経緯がとても気になりました。さらに、ボッカはカエルランドにいてほしくないので追放する、とありましたが、その理由ももっとはっきり書いてほしかったです。
また、モリアオガエルが卵を産む数が減った理由について、カエルが疲れたのではという考察があります。なぜカエルさんは疲れたんだろう、その理由も知りたくなりました。
その他にも、幼稚園児のメンバーによるツマグロヒョウモンの観察の記事も楽しく読ませてもらいました。幼虫が蛹からチョウになる過程も写真とかいせつでとてもわかりやすかったです。そして、一番すごいと思った記事は、見た目ちょっとグロテスクなツマグロヒョウモンの幼虫を触った体験についてです。真っ黒とオレンジ色の幼虫は、見た目少し怖いですから触るのに勇気がいりそうですが、みんなは普通に触って、ふわふわしてかわいいと書いています。触ってみないとわからない感触ですし、触ってみようというその好奇心に拍手を送ります。
とっておきのゴシドウ★
カエルランドは何ヶ所もあるようですが、新しいカエルランドの整備の様子の記事を読むと、生き物が暮らすため環境を整えてあげるのは、とても大変だと思いました。その作業があってさまざまな生き物が暮らせるビオトープができているんだなあと改めて感じました。みんなで力を合わせて、生き物のすみかの手入れをしながら、年間47回とほぼ毎週活動している上津探検隊に敬意を示すとともに、観察も含めこれからもぜひ続けていってほしいなあと思います。
地域事務局からの応援メッセージ【島根県】
生き物観察や環境整備など、一年をとおして様々な活動をした様子がよく伝わってきます。
幼稚園部にとって、幼虫の成長過程や無事に成虫になった姿を見れたことは、とても貴重な経験ですね。観察をとおして命の大切さを感じたのではないでしょうか。
今後も楽しみながら、豊かな自然を守る活動を続けてくださいね。
地域事務局からの応援メッセージ【出雲市】
平成14年(2002年)に結成後、地域の自然や生き物などの調査・観察、保全活動を長年継続して取り組まれています。今年も素晴らしい壁新聞ができました。
先輩たちが休耕田を利用して作ったビオトープ 「カエルランド」を大切に受け継ぎ、楽しみながら学び考え活動している様子や、草刈り・水路整備など大変ながらも頑張っている様子が生き生きと伝わってきます。「カエルランド」周辺地図からは、皆さんの日頃の活動が目に浮かぶようです。
また、コロナ禍を経て、地区文化祭での活動報告は、大きな自信につながったと思います。
これからも、地域の中で、子どもたちの自然や生き物を大切にする心が育まれ、活動が広がっていくことを期待し応援しています。
西澤師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!
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2023年の壁新聞道場一覧はこちら https://www.j-ecoclub.jp/kabe/202403312023.html
2022年の壁新聞道場一覧はこちら https://www.j-ecoclub.jp/kabe/202303310000.html
2021年の壁新聞道場一覧はこちら https://www.j-ecoclub.jp/kabe/202112132021.html