明治幼稚園 (福岡県)
車が頻繁に通る道路でバスを降りて、細い山道に入りました。山道はすぐに高い木々に囲まれて薄暗くなりましたが、子供たちは怖がることもなく「トトロが出てきそう!」と楽しそうでした。
しばらく山道を登り続けると、突然視界が開けて広々とした野原が現れました。
サポーターの実家の畑です。今回は、その畑の一角にあるサツマイモ畑の一部を借りて、苗植えを体験しました。
まずは、農家の先生(サポーターのお父さん)から、苗植えのコツを習いました。
コツは、枝や節を2~3つ、土の中にしっかり埋めること。それ以上埋めると、芋がたくさんできすぎて一つ一つが大きくならないそうです。
畑には、すでに農家の先生がマルチシートをかぶせて、苗を植える穴をあけてくれていました。
みんなで、習ったことを思い出しながら、穴に苗を差し込んで土をかぶせました。
当日は、朝まで強い雨が降っていたこともあり、当初、子供たちの苗植えは中止の判断をしていました。ところが、時間がたつにつれてだんだん雨脚が弱まってきたことから、急きょ苗植え体験を行うことに再決定!そのようないきさつもあって、子供たちは一度諦めていた分、喜びもひとしおのようでした。
場所は、園がある市街地から車で20分ほどかかる郊外にあり、畑までは細くて暗い山道を歩かなければいけません。ちょっとした冒険に感じたようで、山道を歩く間も子供たちの声が弾んでいました。
苗を植える前に、農家の先生が、苗を植えるときの注意点を丁寧に説明してくれました。子供たちは少し緊張しながらも、熱心に説明を聞いていました。
今年は、アンノウイモ(安納芋)、ベニアズマ(紅あずま)、ベニハルカ(紅はるか)の3種類のサツマイモを用意されているそうです。どれもおいしそうで、収穫の時が楽しみです。
苗植えが始まると、みんな作業に集中していました。みんな自分たちだけで上手に植えていました。作業が早い子は積極的にほかの子の作業を手伝っていました。
サツマイモ畑はネットが張り巡らせてありました。イノシシ対策だそうです。実際に、イノシシは数日前にもネットを乗り越えて、ウネの一部を荒らしていたそうです(荒らされたウネはそのままにされていて、農家の先生がイノシシの被害について説明してくれました)。
そこで、ネットに加えてサーチライトを設置したそうです。それでもイノシシがやってくるようならば、次は蛍光テープを張り巡らすのだそうです。
イノシシは本当に増えてきているようです。最近では、町の中でも徘徊しているイノシシが目撃されて、注意喚起のメールが出回ることが少なくありません。大牟田でも、電気柵が張り巡らされた田んぼを見かけるときがあります。郊外の農家は本当にイノシシ対策が大変になってきているのだなと思いました。
子供たちは、ちょっとした時間に、すぐ小さなバッタの仲間を見つけていました。子供たちは虫を見つける能力が高いなぁと、いつも感心します。
明治幼稚園(福岡県)
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