南三陸少年少女自然調査隊 (宮城県)
滋賀県内外で琵琶湖のPR活動などをしている「ラムサールびわっこ大使」のみなさんといっしょに、2日間かけて南三陸町の自然(森・川・海)や文化に触れる交流会を行いました。
【23日】
八幡川で町の特産品であるサケの掴み取り体験と、サケを捕まえる「やな」、サケの採卵・受精作業の見学を行いました。その後、生涯学習センターでサケの生態についてのレクチャーを受けました。昼食は自分達で調理した「海と川のサケの唐揚げ」と、ビワマスを使った滋賀県の伝統料理「アメノイオ御飯」を食べて、南三陸と琵琶湖の湿地の恵みを五感で実感しました。午後はFSC国際認証を受けた森の中で、林業や山の管理の大切さなどに関する講話を聞きました。夜はびわっこ大使の活動紹介を聞いたり、レクリエーションなどを通じて交流したり、夕食後には滋賀県と宮城県のPR発表を行うなどして、お互いの地域の理解を深めました。
【24日】
漁船に乗ってギンザケやカキ、ホヤの養殖場を見学しました。昼食はカキやアナゴ、タコなどの南三陸町の水産物を使った海鮮バーベキューを食べました。最後は一緒にさんさん商店街で南三陸町のお土産選びをしました。
・サケの掴み取りでは、活きの良いサケを相手に、歓声を上げながら掴みあげる様子が実に楽しそうでした。中には2匹まとめて捕まえた子もいたので驚きです。
・昼食で出た川と海のサケ、ビワマスの見た目や味にも注目しながら、お互いに美味しいと褒め合っていました。
・森で林業の話を聴いている時に、林業や山についての知識を披露していた隊員がいたので、子ども達の自然に対する興味関心の深さが伺えました。
・カキにアナゴ、タコの刺身と豪華なバーベキューに、子ども達は箸が止まらない様子でした。
【疑問に思ったこと】
Q1、海と川のサケは、どうして同じサケなのに見た目が違うの?→川の真水に触れると体表の色が変わるため。
Q2、サケの採卵で卵をお腹からかき出すとき、どうして軍手をしないの?→卵の質を見分けるときに手の感触で確かめるため。質の良い卵は柔らかく、質の悪い卵は固いので、触ると分かります。
Q3、何年経った木から切るの?→大体50年以上経った木が材木として利用されます。ちなみに、神社仏閣などには100年以上経った木が使われることがあります。
Q4、山を管理しやすいように、少なく木を植えないの?→山に木が少なくなると、雨水を蓄える力、土を根っこで抱える力が弱くなるため、洪水や土砂崩れの原因になります。また、自然豊かな山は栄養豊富な水を生み出し、川や海も豊かになるので、適切に管理する必要があります。
【感想】
・みんなと仲良く活動が出来てうれしかった。(自然調査隊)
・初めて食べたアメノイオ御飯がとてもおいしかった。(自然調査隊)
・志津川湾と同じラムサール条約に登録されている琵琶湖にも行ってみたい。(自然調査隊)
・シロサケとビワマスの違いが面白かった。(びわっこ大使)
・サケの掴み取りで、調査隊の人に手伝ってもらえてうれしかった。(びわっこ大使)
・森や海のことを考えて、林業で山のデザインをしているのがすごいと思った。(びわっこ大使)
【注意】サケは基本的に採捕が禁止されており、今回のびわっこ大使と調査隊によるサケの掴み取り体験は、県から特別な許可を得て行っています。無許可でサケの採捕を行うと罰則の対象になってしまうので注意してください。
南三陸少年少女自然調査隊(宮城県)
南三陸少年少女自然調査隊(宮城県)
南三陸少年少女自然調査隊(宮城県)
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