逆川こどもエコクラブ (茨城県)
クラブが2005年から行ってきた、逆川緑地のホタル再生活動は、偕楽園公園周辺の耕作放棄地を地域の方々と共に再生が進み、生物多様な空間面積を少しずつ、広げてきました。
そして、6月8日、日本環境協会こどもエコクラブ全国事務局様も同席いただき、「茨城セブンの森」調印式を執り行うことができました。
100年前、水戸偕楽園から見下ろす千波湖は、今の3倍の面積を誇り、水田耕作と里山風景が広がり、一面、ホタルが乱舞していた記録が残されています。しかし、その後、都市開発が行われ、水田は休耕田となりホタルは減少、2005年、そのホタルも一桁となってしまったことから、存続させる担い手として、2005年、逆川こどもエコクラブが設立されました。当時幼稚園児6名で活動を開始したクラブは、保全活動を繰り返し、ホタルとともに、メンバーも増えていったのです。
それから8年、安定したホタルが発生してきた2013年、偕楽園公園西側の荒地に位置する常磐大学から、ホタルを復活させたい、と相談を受けました。クラブメンバーと大学生、市民とともに荒地を整備し、逆川のホタルを分配、2014年に見事に復活したのです。次に、2014年、英宏小中学校からも、ホタルを再生したいと申し入れがあったことから、各団体で協力して活動を行っていこうと、「ホタルネットワークmito」を、2015年3月に設立。当時、英宏の泉は、全く、人が入れない鬱蒼とした荒地でした。
英宏の泉は、2016年までの一年間で4,000人もの市民が参加、見事にホタルを再生できた活動は、低炭素杯2017に出場し、茨城県としてはじめて、環境大臣賞金賞を持ち帰ってくることができたのです。そして、低炭素杯をバックアップするセブン-イレブン記念財団様は、水戸のこどもたちの活躍を見逃しませんでした。現地視察や協議を繰り返し、低炭素杯事務局様、こどもエコクラブ全国事務局様の後押しもいただきながら、更なる森の再生を目指し、ホタルネットワークmito、セブン-イレブン記念財団、茨城県の3者の調印を迎えることができたのです。
ホタルネットワークmitoは、クラブと地域の小・中・高・大学と市民、行政が協働する約300人のネットワークです。これまで、偕楽園公園周辺の荒れ地を約4ha再生し、ホタルを復活させてきました。今後は、県内のセブンイレブンの店舗の方々にも参加していただくことになり、自然再生速度が加速していけると思います。調印式まで繋げられたのは、支えていただいた全国事務局様があってのことです。感謝申し上げます。
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)
逆川こどもエコクラブ(茨城県)