だいやエコクラブ (長崎県)
以前、メンバーの6年生 美也が佐世保市立図書館 郷土研究所主催の「児童生徒の郷土研究発表会」で発表した「無窮洞と私」が郷土研究所の発行した本「郷土研究」に掲載されました。
右の写真は無窮洞の中で「無窮洞を守る会会長」と写りました。
メンバーは自分の発表した「無窮洞と私」が本に載った事をとても喜んでいました。
「無窮洞」を調べようと思ったのは、4年生の時に出演した演劇「カンカン山んにき」がきっかけでした。
「カンカン山んにき」は、佐世保空襲をモデルにした演劇でした。
私は壕(無窮洞)を掘る子供の役だったので、「無窮洞」に何度も足を運び、実際に見たり話を聞いたりして勉強しました。
私と同じ位の年の子供達が命を守るため、通学しても勉強もできずに、広くて大きな防空壕を掘っていたと知って「大変な時代だったんだな」「私は今の時代に生まれて幸せだな」と思いました。
今回、佐世保の地域資源の「無窮洞」を調べた発表が本に載ってとても嬉しいです。
そして、沢山の人に戦争によって犠牲になった子供達の事を知って欲しいです。
6年生 美也
『無窮洞』は、第二次世界大戦中(1943年)、当時の宮村国民学校の教師と小学生たちが掘った巨大な防空壕のことです。
中は幅約5m、奥行き約20m、生徒500人が避難できたというほどの大きさでした。
避難中でも授業や生活ができるように、教壇まで備えた教室をはじめ、トイレや炊事場、食料倉庫、さらには天皇の写真を奉ずる御真影部屋まで設けてあり、戦時下の時代背景を知ることが出来ます。
当時4年生以上の児童がツルハシで堀り進み、女子生徒がノミで仕上げたといわれ、工事は昭和18年8月~終戦の昭和20年8月15日まで続けられたそうです。
天井は美しいアーチを描きとても小学生が掘ったとは思えない広く大きな防空壕です。
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