まきのはら水辺の楽校 (静岡県)
蛍の繁殖を補助するという手法として、蛍の幼虫やカワニナを他から移植するのではなく、蛍が生息しやすい生息環境を整えて、蛍の繁殖を促進する活動を行っています。
結果、徐々に蛍の個体数が増えてきたことを確認した。例年、午後20時頃より蛍が乱舞するのですが、今回は19時30分頃より蛍が乱舞し始めました。個体数も依然と比較して増えています。
活動内容は、目を闇夜に慣らすということで、まだ明るい時間帯である午後19時に現地集合して、少し蛍の説明と簡単なゲームを行て蛍の観察会を開催した。また、蛍は白の光を確認すると発光しない性質から、子供達には赤いセロハンを懐中電灯灯光面に取付けるように指導しました。
実際は、観察会の時には懐中電灯を使用することはありません!徐々に暗がりに目を慣らしていたので、星の光で歩道を確認できますので、観察ポイントまで徒歩で移動して観察を開始しました。観察会が終盤を迎えた時に、ライトを点灯して蛍が発光するかを実験も行いました。
子供達は夜に森に出かけることは数少ない体験であり、集合場所では静かな環境を作り出すことが困難なほど騒いでしましたが、集合時間を早くしたことにより最初のワクワク感から落着きを取戻して、静かに観察会を開催することができました。
移動の途中で早々と蛍の求愛行動を確認した。子供達は、大声を出したいという気持ちは有りますが、最初の段階で大きな声を出してはいけないことを伝えて、耳打ちで言葉を交わす約束をしていました。服の裾を引っ張って、蛍のいる方向へ指をさして仲間に蛍の出現を伝えていた。
観察場所に到着すると、次々と蛍が舞い始める瞬間に驚くとともに感動していた。地面に腰を下ろして静かに観察会を行いました。
15分ほど観察を行った後に、子供の代表に赤色セロハンを貼り付けた懐中電灯を点灯させて、蛍が本当に発行するかの実験を行いた。全員明かりを付けると、蛍の恋路の邪魔になることを伝えて、全員で懐中電灯を点灯することは控えた。
観察中に林の中で大きな物音も確認しました。私が想う所では、ウサギではないので、イノシシ又は鹿の可能性があることを伝えると、子供達からは震えた声で、怖いから帰ろうが聞こえてきた。この事をきっかけに集合場所に戻りました。
継続して参加している子供達にとっては、自分たちが行っている環境保持活動が目で見える形として、蛍の個体数の増加により成果を確認できている。この事は子供達にとって「継続は力なり」身を持って知る機会となっている。
初めて参加する子供たちは、夜になると暗くなるということは日本の自然のサイクルからは当然のように思えているが、実際に時間と共に暗くなるという体験を行うことは数少ないということで、早い時間から集合して体験を行うとともに、今後の活動への展開として、現在取り組んでいる同場所での稲作体験や自然観察会の時への着眼点を見出すための「気づき」はじめ一歩の体験とした。
沢山の蛍が飛ぶ姿も勇壮で綺麗ですが、数は少ないが整った生息環境で育った蛍の発光度(光度)が高いということに感動していた。
少しづつではあるが蛍の個体数が増えているということは、子供たちが行っている環境整備活動が実を結んでいることを身をもって感じている。
まきのはら水辺の楽校(静岡県)
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