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Case26.~3歳から80代までの幅広い世代が抜群のチームワークで活動中!~みのおエコクラブ(大阪府箕面市)

2022.12.09 掲載

今月のリアルヴォイスは、大阪府箕面市の「みのおエコクラブ」さんにフォーカス!
みのおエコクラブさんは、なんと今年で活動歴19年目となる大ベテランクラブです。農業をはじめとした屋外での活動を中心に、最年少である3歳のメンバーから80代のサポーターさんまでが一緒に楽しく活動しています。全国事務局もワクワクしながらお話を伺いました^^


みのおさん2.jpg クラブのSDGsアクション

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さっそくですが、クラブの成り立ちを教えてください。


minoo-icon.png2004年4月に、家族が自然に触れ合う機会が少なくなったことを憂い、同志で相談してメンバーを募りました。耕作放棄地を利用して野菜を育てる活動から始めました。

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耕作放棄地での野菜栽培が最初の活動だったのですね。主にどんな作物を育てていらっしゃるのですか?

minoo-icon.png量の多い作物である、ハヤトウリ・むくな豆・ヤーコン・サツマイモなどを育てています。
子どもたちに人気があるのはスイカ・マクワウリ・トウモロコシ・トマト・ナスなどですね。めずらしい種類としては「むくな豆(日本名八升豆(はっしょうまめ))」「キャッサバ」「空中芋(くうちゅういも)」などを育てています。

interviewmigi-t2.png本当にたくさんの種類の野菜を育てていらっしゃるのですね。

それらの種類は初めて聞く方も多いのではないでしょうか。「キャッサバ」は、タピオカやドーナツに使われていると聞きますが、実際に育てたことのある人は少ないと思います。ふだん何気なく食べている食品のもととなる野菜を育てるというのはとても貴重な経験ですね。みのおエコクラブさんは年間を通じて屋外で活動されていますが、植物栽培のほかに特に人気の企画はありますか?

minoo-icon.png春の竹の子掘りや夏と冬に実施している「古民家キャンプ」がとても好評です。
古民家キャンプでは、多世代(親・子・孫世代)がいっしょに竹トンボづくりや環境クイズを楽しみます。また、薪を使って羽釜でご飯を炊き、囲炉裏端で食事をします。お風呂は五右衛門風呂です。

 

  タケノコ堀り.JPG camp-a.png 竹とんぼづくり.JPG
   【春のタケノコ堀り】  【竹とんぼ作り】
  キャンプ竹の工作.JPG サマーキャンプ川遊び.JPG 環境クイズ.JPG
  【竹の工作】 【サマーキャンプ・川遊び】 【環境クイズ】


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メンバーにとっては新鮮であり、サポーター世代にとっては懐かしい暮らしを振り返りながら、継承していくべきことをメンバーに伝える大切な活動になっているのですね。古民家キャンプに参加したメンバーはどんな感想を持つのでしょうか?


minoo-icon.pngメンバーからは、「薪で火をおこす事が難しかったけれど、面白かったのでまたやりたい!」「仲間と一緒に五右衛門風呂に入ってとても楽しかった。」という声があがりました。

interviewmigi-t2.pngメンバーみんなで体験する古民家キャンプは、本当に楽しく充実した活動となっているのですね^^みのおエコクラブさんのメンバーの皆さんは活動中とても積極的に動いているように感じます。その秘訣はなんでしょうか?サポーターとして気を付けている点があれば教えてください。


minoo-icon.pngサポーターからまず目的を示して、それぞれの役割をわかりやすくはっきり伝えて協同してもらうように心がけています。

interviewmigi-t2.png役割にはどんなものがあるのでしょうか。

 

minoo-icon.png植物の栽培に取り組む場合は、畝づくり・種まき・水やり・草取り・間引き・収穫などがあります。

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1つの活動にもいろいろな役割があるのですね。どのように役割分担をされていらっしゃるのでしょうか。

minoo-icon.png野菜を育てる時には、大人1名と子ども2名で組を作ってから、始めています。
例えばキノコを育てる時には、まずはサポーターが作業をし、それを見てもらってから始めてもらうようにしています。
直径30㎝の桜を切って玉切りにするのはサポーター、その木に穴をあけるのはサポーターと4年生以上のメンバーの共同作業。その後、穴に菌駒を木槌で打ち込むのは4年生未満のメンバーという形で役割分担しながら活動をしています。

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メンバー、サポーターが自分の役割となった作業に協同して取り組んでいるのですね。

minoo-icon.png野外作業では、その作業に合わせてサポーターとメンバーを組み合わせるようにしています。活動中は見まわりながら良いところや直して欲しいところを伝えたりします。皆がいろいろな作業に取り組めるように、また公平性を保つために一定時間ごとに休憩をはさみながらグループ単位で作業を交替しています。
また、キャンプのときは1棟に10名程のサポーターとメンバーができるだけ男女同じ位の人数が入るようにしています。
最初にオリエンテーションは行いますが、あらかじめ各棟の部屋長を決めて、食事の準備は各棟で話し合って進めてもらいます。ここがキャンプの核心です。初めて集まった者同士で相談して進めることが大切だと思っています。中には、お焦げになったりおかゆのようなご飯になったりすることもありますが、参加者全員が「同じ釜のご飯」を食べてとても楽しんでいます。

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役割を交代しながら活動されているのですね。そうすることで、メンバーとサポーターはいろいろな作業に取り組むことができて充実した活動をすることができますね。また、各棟で相談しながら作るキャンプのご飯は格別の味だと思います。
キャンプや野外活動をする際注意点などをメンバーに伝える時にはどんなことに気を付けていますか。

minoo-icon.png活動中の失敗については叱りません。人に迷惑をかけるおそれのある時にだけ叱ります。みんなの前で叱るときと、みんなに知られないように 叱る場合とありますが、原則として保護者のいるところで伝えるようにしています。また、積極的に協同している時、きちっと自分の作業を終えて報告に来た時、道具を大切に洗っている時、次の作業を聞きに来たときは大いに褒めます。

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活動中気を付ける点やすばらしい点をその都度メンバーに伝えていらっしゃるのですね。保護者の方もメンバーへの声がけを一緒に聞くことができると安心するかと思いますし、次はどうすれば良いかを一緒に考えることができますね。自分のしていることを褒められたメンバーはとても嬉しいと思います^^みのおエコクラブさんは、「大阪ATCこどもエコクラブ交流会」にも参加されていますが、参加した理由を教えてください。

minoo-icon.png「大阪ATCこどもエコクラブ交流会」には、メンバーから参加希望の声が上がりみんなやる気を持って臨んでいます。サポーターは資料作りの場所と材料だけ用意して、何を発表するかはメンバーで相談して決めています。

みのおさん3.jpg みのおさん1.jpg

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自分たちで発表内容を決めて準備をされるのですね!
参加したメンバーはどんな感想を話していますか?

minoo-icon.png「みんなで作った資料について質問されたことに答えられたことがうれしかった。」「発表した資料を褒められてうれしかった。」「また参加したい。」と言っています。

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自分たちで作った資料に他のクラブが質問を寄せてくれるのはとても嬉しいですね^^サポーターさんから見て、参加して良かったと思う点を教えて下さい。

minoo-icon.pngのクラブの活動を知ることができること、自分たちのクラブのメンバーが積極的に他のクラブを訪問することができたことです。

interviewmigi-t2.png交流会はメンバーの日ごろの活動やがんばりをいろいろな方から褒めてもらえたり、クラブ同士がそれぞれの活動を伝え合い、称え合ったりすることができるすてきな場となっているのですね。みのおエコクラブさんはその他にも様々な活動に取り組んでいますが、活動を通して子どもたちに最も伝えたいことはどんなことでしょうか?

minoo-icon.png一人でできないことも協力し合ってやればできること。また、お互いをいつくしむ心を持つこと。(育てること)、自然との共生(すべての生き物と)を伝えていきたいです。

 

~全国事務局より~

みのおエコクラブさんは植物の栽培や古民家キャンプといった野外活動、また大阪ATCこどもエコクラブ交流会での他クラブとの交流など、多彩な活動に取り組んでいることが分かりました。下は3歳から、上は80代のいろいろな年代のみなさんが切磋琢磨しながら充実した活動をされていることが伝わってきました。また、活動中メンバーに対して伝えている言葉から、サポーターさんがメンバーに向けるとても温かくて深い思いを感じました。これからもメンバー、サポーターのみなさんで楽しい活動をますます盛り上げていかれますようこどもエコクラブ全国事務局も心から応援しています^^

 

「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!

  1. 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
  2. ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
  3. 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG