Case18.~魅力的なプログラムが評判を呼び、今年度の登録メンバー数は約100名!~板橋グローブクラブ(東京都板橋区)
2021.08.10 掲載
こどもエコクラブには毎年2,000クラブ、10万人の子どもたちが参加しています。この「リアルヴォイス」のコーナーでは、まちのエコのため、地域の環境を守るために日々コツコツとがんばるクラブと子どもたちにスポットを当てます!次はあなたのクラブがインタビューされるかも!?
今回は東京都板橋区の「板橋グローブクラブ」さんの登場です★
こどもエコクラブでの活動歴は26年目、メンバー数はなんと約100名!
小学生から中学生まで、たくさんのメンバーが「学校でできない環境学習を楽しく行うこと」を目標に活動しています。
それでは早速、インタビューしてみましょう!
まず、クラブ名の「グローブ」とは、どんな意味があるのですか?
また、登録のきっかけについて教えてください。
「グローブプログラム」は、1994年にアメリカでスタートした、地域の気候や温度、水質等を子どもたちと一緒に調べる国際的な環境観測学習プログラムです。このプログラムに参加するために発足したのが「板橋グローブクラブ」でした。
エコポリスセンターが板橋区のこどもエコクラブの地域事務局になり、区内のこどもエコクラブのとりまとめを担い始めたことをきっかけに、エコポリスセンターで活動している「板橋グローブクラブ」もこどもエコクラブに登録することにしました。
そうだったのですね!現在も「グローブプログラム」に参加されているのでしょうか?
26年経ってスタッフが変わり、現在はグローブプログラムには参加していませんが、これまでの活動やメンバー・スタッフへのリスペクトの気持ちを込めてクラブ名は継続し、今は子どもに向けた入門編の環境教育のクラブとして、毎月1回程度の活動を行っています。
現在は主にどんな活動をしているのですか?
「ビオトープや水槽の生き物の観察」「身のまわりのものを使ったリユース工作」「環境や生き物についてのお話」「エコポリスセンターに登録している環境活動団体による講座」や「畑でのサツマイモ栽培(苗の植え付け・イモ掘り)」などいろいろな活動をしています。現在は感染症対策で行えませんが、以前は収穫したサツマイモでクッキングもしていました。
まさに活動のデパートですね!そんなにいろいろある中、どうやって次の活動を決めるんでしょうか。
メンバーに環境や生き物、地域の自然に興味を持ってもらうこと、楽しく学ぶことができる活動を目標として活動内容を決めています。学校の授業よりは少しリラックスして参加できて、楽しみながらいつの間にか環境に関する知識や体験が増えるようなプログラムを毎回企画・準備しています。
知識や体験が増えるプログラム、とてもステキですね!
例年50~60名の小中学生が登録していますが、今年度は100名に及ぶ登録がありました。
プログラムへの参加は毎回抽選となっているのですが、開催時間を午前と午後の2回に分け、定員を各回20名(合計40名)として、できるだけ多くのメンバーが参加できるように工夫しています。
クラブで取り組むプログラムの楽しさが伝わってきているのか、今まで活動していたメンバーの兄弟姉妹、お友達などに口コミで広がり、興味を持ってくださる方が広がってきたのだと思います。
本
当にたくさんのメンバーが登録されているのですね!サポーターから見たメンバーの雰囲気を教えてください^^
板橋グローブクラブのメンバーは、みんなとても個性的!興味の幅も様々で、深海生物、恐竜、魚、昆虫、国、電車…とにかく好きなものの知識で大人を圧倒します(担当スタッフも太刀打ちできないレベルです!)。自由に工作やイラストを描くプログラムでは、みんな思い思いの世界を広げて作品を作り上げていくので、毎回完成がとても楽しみになっています。
本当に個性豊かですね!お話を聞いているだけでもわくわくします。
板橋グローブクラブでは、活動したメンバーはすてきなプレゼントがもらえるとお聞きしたのですが。
活動ごとに毎回違う絵柄のキャラクターシールを参加証としてプレゼントしています。このシールは活動のテーマに副って、担当のサポーターが原案を描いて手作りで作成しています。
すごい!クラブオリジナルのキャラクターシールがもらえるんですね^^
プレミアムなシールはメンバーに大人気なのではないでしょうか^^
はい。じつはオリジナルシールはサポーターが想像していた以上に好評で、メンバーに楽しみにしてもらえているようです。メンバーの喜ぶ顔を見ることができて、私たちサポーターもとても嬉しいです。
今までで一番楽しかった活動は何ですか?その時のメンバーの様子なども教えてください。
屋外活動はいつも人気ですが、中でも、さきほどお話しした「サツマイモの苗植え・芋掘り」と「水槽の生き物の観察」の2つの活動がダントツ人気です。
1つめの「サツマイモの苗植え・芋掘り」の活動は、宝探し感覚なのか、サツマイモを掘り出した時の高揚感や喜びはサポーターにもばっちり伝わってきました。土を触る機会もあまり無いかと思いますので、掘りだしたサツマイモはもちろん、一緒に見つかる畑の生き物たちにも大興奮の様子でした。
また、もう1つの活動のビオトープと水槽の生き物の観察は、毎年多くのお申し込みをいただいているプログラムです。
今年も7月に行いましたが、生き物好きメンバーを中心にみんなとても熱心に観察をしていました。
メンバーみんなで育てたサツマイモの収穫はとても盛り上がりそうですね^^
また、ビオトープや水槽の観察もとても楽しそうです。メンバー同士で気付いたことを話し合うことも貴重な活動ですね!サポーターから見て、メンバーの活動を通した成長を感じるのはどんな時ですか?
何年も継続しているメンバーは、次の年に似た活動をした際、「これ知ってる!」「これやったことある!」と活動の内容をしっかり覚えていることがあり、新しく入ったメンバーに教えながら共有をしてくれます。
低学年のメンバーができないことをお兄さん・お姉さんのメンバーが自らお手伝いしてくれることも多く、工作など、個人の技量で時間がかかってしまうことも、サポーターだけでなく参加者みんなで進めていくことでできる活動もあるなと実感しています。
メンバーが自分から率先して低学年のメンバーの手助けをしてくれるというのは本当にすばらしいですね。優しく、頼もしいメンバーが楽しい活動の源なのですね。
たくさんのメンバーが活動を通じて学んだ内容をお友達や家族に話したり、作った工作を家でもやってみた!という報告をしてくれます。お話を聴いただけ・工作をその場で作っただけ…で終わらず、自分の知識や技術として日常的にグローブクラブでの活動を活かしてもらえることがわかると、サポーターとして達成感があります。これからもたくさんのメンバーがわくわくして楽しいと思える活動ができるようにサポートしていきたいです。
エコポリスセンターは板橋グローブクラブのサポーターであると同時に板橋区の地域事務局(コーディネーター)も務めてくださっていますが、こどもエコクラブの良さはどんなところだと思いますか?
コーディネーターの業務を通して、区内の登録クラブの様子を知ることができ、とても嬉しく思っています。また、環境教育関係の方に板橋グローブクラブを紹介する際、こどもエコクラブに所属しているとお話するとすんなり理解していただけるので、こどもエコクラブに登録していて良かったと感じます。これからもこどもエコクラブを通して区内の登録クラブにもいろいろな環境活動に楽しく取り組んでいって欲しいと思います。
~全国事務局より~
たくさんのメンバーが1年を通してさまざまな活動をしていることが分かりました。メンバーひとりひとりが活動で感じたことをメンバー同士、またほかのお友だちに話すことによって、活動で得たことを自分から周りの人に伝えていっていることもすばらしいなと思います。高学年のメンバーが低学年のメンバーに自然と手助けをしているというお話から、とても温かいクラブの雰囲気を感じました^^
「クラブの活動を、メンバーが自分の知識や技術として日常的に活かしている」というサポーターさんの言葉が心に残りました。
これからもたくさんのメンバーがそれぞれのステキな個性を生かしながら、楽しく活動していってほしいと思います!板橋グローブクラブさんの楽しい活動をこれからも応援しています!!
「リアルヴォイス」では、以下のようなクラブやメンバーたちをとりあげて紹介していきます。
インタビューを受けてもいいよ☆というクラブのみなさん、
ぜひ全国事務局までメールをお送りください!
- 地道にコツコツと地域で活動しているよ!というクラブ
- ゆかいなクラブ名の秘密、教えます!というクラブ
- 大学生・社会人としてがんばっているこどもエコクラブのOB/OG