2017.04.20 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★活動クラブ 上田エコクラブ(学校のクラブ)
上田エコクラブは、新潟県南魚沼市にある、第二上田小学校の1年生~6年生の68人からなる登録3年目のクラブさんです!渓流での生き物調べや、雪上をスキーで歩く「クロスカントリースキー」など自然を楽しむ遊び、愛鳥モデル校として「野鳥検定」「鳥のぼりづくり」「愛鳥パンフレット作成」などの取組や、トキの行谷小学校(佐渡市)、梅干しの岩代小学校(和歌山県)との学習交流をしながら、自然を楽しんでいます。
代表サポーターの村山 稔校長先生は、赴任のたびに新しい学校にクラブを作ってしまう、いわば「こどもエコクラブの伝道師」!自然に恵まれた学校を舞台に、どんなプログラムを展開されているのでしょうか?
活動プログラムについて
★これまでのウォークラリーを取り入れた遠足を見直し、環境教育の視点から「自然に対する親しみをもつ」ことをねらいとしたプログラムに改めました。ネイチャービンゴからヒントを得て、地域の「宝」としての自然を、子どもたちに再認識してもらう行事になっています。
★子どもたちが、自分の感性で、自然の中の気に入ったもの=「宝」を選びながら歩きます。見つけたら、デジカメで写真を撮り、最後はイメージマップにまとめます。その宝をお互いが「いいね!」と認めあうことも、子どもの自信を深める良い経験となります。
活 動 時 期
いつでもOKだが、ハチなどの害虫がいない時期を選んだ方が良い
活 動 場 所
校区の外れにある「清水分校跡地」から学校までの約6kmの道のり。清水分校は、明治40年(1907)の分教場設置から昭和63年(1988)の閉校まで約80年間、地元の子どもたちが通った場所で、今の子どもたちが知らない学校の歴史を学ぶためにも良い舞台になります。
活 動 時 間
この日は9:00~14:30
☆活動時間は、移動距離の増減で調節できます!この活動の場合は縦割り班(学年混合班)で実施したため、各班に小学1年生がいるので、食事時間や休憩時間をのぞき、1時間あたり1.5kmくらいの移動を目安にしています。
当日までの準備
(1)事前の調査:30分ほどかけて下見。
・活動場所の選定…害虫の発生場所・時期なども考えながら場所を選びます。
・トイレの場所
・ルートの安全確認
・対象となる自然の豊かさ など
※清水分校跡地のお話しをしてくださる講師の方との打ち合わせも1回行いました。
(2)準備:
・班の編成…今回は学年混合の縦割り班で、1班あたり8、9人。
・ボランティア募集…保護者に呼びかけを行い、教員を含めて1班に2人以上の大人がつけるようにしました。
・班の名前決め…愛鳥モデル校の伝統を生かし、各班が考えた鳥の名前をつけて大好評♪
・デジカメの操作方法のレクチャー…ピンボケ写真が撮れてしまうこともあるので、削除の仕方を事前に覚えてもらいました。
・緊急用の車両1台…学校行事なので。
持 ち 物
◆子ども:メモ用紙をつけた探検バッグ(バインダー)、筆記用具、お弁当、水筒、おやつ(200円まで♪)、各班にデジカメ1台、双眼鏡2台
◆サポーター:救急箱、サポーターどうしがお互いに連絡できる携帯電話
当日の活動プログラムの流れ
①バスでスタート地点(清水分校跡地)まで移動。分校のあった当時の説明を、講師である地区の方にしていただき、跡地を見学します。
②徒歩で移動開始!学校までの6kmを歩きながら、自然の中の「宝」を見つけ、写真を撮っていきます。全員が1つ以上見つける約束で、1年生も意欲的にデジカメ撮影に挑戦!今回見つけた宝は…
・赤いヘビの死骸
・ハグロトンボ
・シジミチョウ
・ハート型の木の実
・紫の花
・バイカモ
・ホオの葉を仮面にしたところ
③途中にトイレ休憩を1回、ビオトープ散策を1回入れました。また、班ごとに宝を見つけながら立ち止まり、適宜休憩を入れていたようです。
④ビオトープでお弁当&おやつ★
⑤講師の方に植物や野鳥のお話しを聞きながら、宝探しのラストスパート♪
⑥学校に戻って閉会式。みんなお疲れさま!
⑦1週間ほど後に振り返りを行うので、それまでに、撮った「宝」を8~10枚ほどに絞り、写真をカラー印刷しておきます。
⑧振り返りと発表を行います。班ごとに4つ切り画用紙1枚を用意し、撮影した宝の写真を貼って、子どもたちが説明を書いていきます。
⑨できあがったら、ペアで発表タイム!みんなが見つけた宝を教え合います。お互いに「いいね!」とほめあいますよ❤
⑩作成した宝のイメージマップは、1年間学校に掲示して、全校で「上田の宝」の情報交流★来年はさらにスゴイ宝を探すぞ!と意欲も高まります。
このプログラムのおすすめポイント★
取り組むときのアドバイス★
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!