2015.02.19 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★田名部 菜摘(たなぶ なつみ)さん (JECコーディネーター歴1年)
子どもたちの発想力、行動力には驚かされます。
大人になるとどうしても失敗したら・・・ということを考えてしまいがちですが、
こどもたちは何事にもチャレンジすることができているので、こちらが学ぶこともあります。
-コーディネーターProfile-
■都道府県:青森県八戸市 環境部 環境政策課
平成25年5月に三陸復興国立公園に指定された名勝種差海岸をもつ八戸市。名勝種差海岸は、ウミネコの繁殖地として有名な蕪島から大久喜まで、全長約12キロメートルに及び、美しい景観が人々を楽しませています。北部の蕪島や葦毛崎付近では大小の岩礁が見られる一方、大須賀浜や白浜は穏やかで美しい砂浜が続きます。その南側には天然の芝生が波打ち際まで広がる種差天然芝生地があります。また、春から秋にかけては貴重な海浜植物や高山植物が咲き乱れる原生の花園です。今回はそんな豊かな自然いっぱいの八戸市のコーディネーター、田名部さんからお話をうかがいました。
八戸市のマスコットキャラクター「いかずきんズ」
左から、しまちゃん、こかぶくん、こうみちゃん、かぶさんです。
お恥ずかしいことですが、こどもエコクラブという事業について担当になって初めて知りました。環境について子どものときから関心をもってもらうということはこれから大切になってくるのかなと思います。こどもエコクラブはその機会を提供してくれるしくみですから、できるだけ多くの子どもたちが活動に参加していくよう支援していくことがコーディネーターの仕事だと思いますので、努力していきたいと考えています。
クラブからの活動報告を見ていると子どもたちのパワフルさや楽しさが伝わってきて、こちらもその楽しさや気持ちを共有しているような感じがするときがあります。クラブの活動報告が一気に届いたときは、嬉しい反面、コメントを1人ずつ書くのは大変でした。小学生だと学年によって使っても良い(すでに学習済みの)漢字が異なるので、コメントを書くときはそのあたりも気をつけるようにしています。
子どもたちがこちらの想像よりもはるかに様々な環境活動に取り組んでいることを知って驚きました。活動報告の中には、「予想外の発見があった」という感想や「次回気をつけること」などを書いている子どもたちもいるので、活動を楽しみながらもちゃんと何かを学んでいるのだなと感じます。
毎年4月に、市内の幼稚園、保育園、小学校、中学校にこどもエコクラブのパンフレットを配布しています。児童館や図書館にはポスターも送付して周知をお願いしています。当市で発行している「広報はちのへ」4月号にも会員募集の記事を掲載しています。
また環境啓発を目的として、9月下旬頃に「八戸市環境展」というイベントを開催しています。環境展では、環境意識啓発を目的として、八戸市・NPOなど環境に関する活動を行っている団体の展示やステージイベントを実施しています。このときこどもエコクラブについてもパネルを展示して、市民の皆様に対し更なる周知を図っています。
【八戸市環境展「エコクラフトコーナー」】
クラブにニュースレターを配布するのに合わせて、お手紙等を出しています。そのときは、「活動報告を提出するとアーススタンプがもらえるよ」「緑のカーテンをやってみませんか?」といったコメントをできるだけ入れるようにしています。また25年度から年1回、市内クラブの活動の様子を他クラブに紹介する「こどもエコクラブ通信」の発行をはじめました。
子どもたちの発想力、行動力には驚かされます。大人になるとどうしても失敗したら・・・ということを考えてしまいがちですが、こどもたちは何事にもチャレンジすることができているので、こちらが学ぶこともあります。
子どもたちのように楽しみながらエコに関する活動をすることが、大人にとっても大切なのかなと思います。
八戸市では市内の小学生を対象にした環境学習会を実施しています。
屋内環境学習会では①廃棄物の減量、②生活排水対策、③地球温暖化、の3つのテーマの中から1つ選んでいただき、小学校へ出向いて実施しています。屋外環境学習会では、NPO等と協働で市内の水に親しめる場所での水生生物の観察を行っています。最初は田んぼや小川に入ることに抵抗を感じる子や、観察のために捕まえる水生生物を怖がる子もいますが、だんだん慣れてきて最後には楽しそうに活動しています。
【屋外環境学習会の様子】
幼稚園や保育園のクラブは多いのですが、小・中学校のクラブが少ないので、小・中学生のクラブが増えていくよう学校への広報活動を積極的にしていけたらと思います。また、今年度は1月末現在で2クラブから活動報告をいただきましたが、もっと多くのクラブから活動報告を提出していただけるよう働きかけていきたいです。
周りの大人の行動から子どもたちは敏感に何かを感じ取り、吸収していきます。コーディネーターとしてまだまだ未熟ですが、子どもたちと一緒に成長して行けたらと思います。
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!