2012.11.16 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★高瀬 香さん (JECコーディネーター歴2年)
一人ひとりの取組みが地球を守ることにつながっていくのだなと、感心させられたり、勇気づけられたり、そして私自身もその一員だと胸を張って言えるように日々精進しています。
-コーディネーターProfile-
■都道府県:兵庫県姫路市 環境政策室
姫路市は、毎年環境フェスティバルを開催され、オリジナルの「環境学習用ノートの配布」や「実験機器や調査キットの貸出」「出前教室の実施」など、子どもたちが積極的に活動をできるよう、色々な企画を立てながら環境活動・学習の推進に取り組んでいます。
また、世界遺産に登録されている姫路城は全国的にも有名ですが、(※姫路城は現在改修中ですが、工事の様子を見学することができ、平成26年度末の改修完了が待ち望まれます!)姫路動物園や姫路水族館など、見どころ満載の都市です。そんな姫路市でコーディネーターを務めている高瀬さんにお話を伺いました。
【写真左:(左から)環境破壊王エゴ魔人・ハイブリッド戦士サムライガー・城人カワライダー】
【写真右:改修中の姫路城をバックに、(左から)城人カワライダーとハイブリッド戦士サムライガー】
(サムライガーは、姫路の豊かな自然を守りたい姫路市民の願いから誕生したヒーローです。イベント等を通して、子どもたちに環境への優しい行動について伝えています。)
今年は、平成24年9月22日(土)~23日(日)の2日間、「ひめじ環境フェスティバル」を開催いたしました。9月22日には、姫路市・事業者・市民団体がブースを開き、クイズやゲーム、展示などを通して環境への取り組みのPRや、ステージでこどもエコクラブのメンバーが環境への取り組みを発表する環境学習発表会、9月に誕生した姫路の環境ヒーロー「ハイブリッド戦士サムライガー」による環境学習などを行いました。また、その翌日に開催した環境と美化のつどいでは、まち美化やリサイクル活動などに貢献された方々の表彰や、全日本エコ川柳大賞の表彰、小中学生環境ポスターコンクール優秀作品の表彰を行いました。
来場者はクイズやゲームに参加したり、ブースを回ったり、ステージに見入ったりと子どもから大人まで皆さん一緒に楽しみながら学んでいただくことができ、毎年大変ご好評をいただいています。
出展された方からは、興味を示された方の質問に対して詳しく説明をしたり、活動やイベントに参加していただけるよう呼びかけて活動をアピールすることができる良い機会になっているというご意見を頂いています。
連携については、環境活動に取り組んでいる団体をはじめ、環境に興味のある個人、家族、団体、事業者の方に「環境づくり市民会議」に登録していただき、姫路市のホームページへの掲載やチラシの送付などを通して情報を共有していただくネットワークを活用しています。
【環境づくり市民会議のパンフレット(個人・家族用)】
【環境づくり市民会議のパンフレット(グループ用)】
昨年より環境副読本「環境学習用ノート」を作成し、市内の小学5年生全員へ配付しています。環境問題について学びながら、日々の生活において環境のために自分たちにできることは何かを考え実践していくことができるよう構成しています。このノートを効果的に活用してもらうため、パックテストや顕微鏡を使った体験型の学習を組み合わせるなど、学校の多様なニーズに対応できるよう出前環境教室を始めました。また、学校だけでなくどなたでも環境学習に取り組みやすいよう教材の貸出を行っています。学校の自然学校に活用していただいたり、近所のお友達と一緒にソーラークッキング、自分の住んでいる地域の水質や空気の汚れをチェックするなど、たくさんの子どもたちに活用していただいています。子どもたちからは、「太陽の光でおいしい料理ができました」「近所の川の水質がきれいということが分かった」「今までできなかったような取組みができ、活動の幅が広がった」という、嬉しい声が届いています。
【環境学習用ノート(姫路市内の小学5年生全員へ配布されています。)】
春探検隊は、平成14年度から始まった事業で、毎年5月頃に開催しています。生き物が活発に活動し、植物が大きく成長する季節にたくさんの生き物たちに触れ合って自然の大切さ、素晴らしさを感じていただこうと、姫路市「伊勢市自然の里」で水生生物調査や自然教室を実施しています。普段接することができない生き物や植物に触れ合い、生き生きと楽しそうに参加していただきました。
【春探検隊】
また、サマーツアーは平成13年度から始まった事業で、体験型の環境学習を通じて環境保全意識を高め、またこどもエコクラブ会員間の交流と会員登録の機会となるよう毎年7月下旬~8月上旬に開催しています。今年度(平成24年度)はバスを貸切り、神戸にある「キリンビアパーク神戸」と「兵庫県立人と自然の博物館」に行き、施設見学やビオトープの見学、専門の先生による生物多様性のセミナーなど、いつもと違った視点から環境について学んでいただきました。姫路にはない施設に興味いっぱいで、子どもから大人まで皆さん一緒に楽しみながら学んでいただくことができました。
【サマーツアー】
こどもエコクラブメンバー限定でスタンプラリーを行っており、姫路市の環境学習イベントに参加してくれた方や、科学館・水族館などの施設を見学してくれた方にスタンプを押し、5つスタンプを集めたメンバーに景品を渡しています。毎月イベント情報やお知らせなどを郵送し、積極的に参加・活動してもらえるよう工夫しています。また、自分たちの活動を他のメンバーにも知ってもらえるよう、環境フェスティバルでの学習発表や壁新聞の展示、年度末には報告書をまとめた冊子を作成するなど、切磋琢磨できる仕組みを作っています。
エコ友と称し、メンバー同士で協力して環境活動に取り組んでくれたり、楽しそうにイベントに参加してくれているメンバーや、あまりイベントなどに参加はできないけれど、コツコツと環境活動をしてくれているメンバー、毎月届く情報を楽しみにしてくれているメンバーなど、熱心に活動されている姿をたくさん見させていただいています。大げさかもしれませんが、一人ひとりの取組みが地球を守ることにつながっていくのだなと、感心させられたり、勇気づけられたり、そして私自身もその一員だと胸を張って言えるように日々精進しています。
苦労している点は新たなメンバーの掘り起こしです。学校のクラス単位で加入していただくなどクラブをもっと増やせたら…と思っています。年に1回姫路市の全小学生にメンバー募集のチラシを配付したり、イベントで呼びかけたりしていますが、他にもっとPRできる方法がないか模索中です。
私が心がけていることですが、できるだけメンバーと直接話をして、いろんな声を聞くようにしています。コーディネーターとして具体的に何をすればいいのか。答えは一つではなく、いくつもあるかと思いますが、こちらがメンバーのことを考えて一生懸命であれば必ず応えてくれると思います。
こどもエコクラブって楽しい、入っていてよかったと思ってもらえるような活動をしていきたいです。そして、クラブの輪が広がっていくと嬉しいです。
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!