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第7回:♪蒲生中学校 科学部 クラブ・中山伸幸さん

2011.12.01 掲載

こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪

他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★

中山伸幸さん(JECサポーター歴2年)

蒲生中1.JPG自分勝手に行動するのではなく周りの人のことも心に留めて行動することのできる人になることを地域の人たちとの触れ合いから学びました

インタビュー.bmp

 

 

- サポーター0Profile –

クラブ名:蒲生中学校 科学部 クラブ (大阪府大阪市)

クラブカテゴリ:学校のクラブ(中学生)/メンバー20人・サポーター9人

 中学校の科学部部員メンバーと、顧問の中山さん1名と地域の方9名との10名がサポーターで、ビオトープの整備や観察、淀川ワンドなどでの環境調査、緑のカーテンづくり、花壇や芝生の整備、野菜作り、カブトムシの世話などに取り組んでいるクラブをご紹介します。

 

■活動中の子どもたちはどんな様子ですか?

蒲生中2.JPG池の生き物を観察したり、池の整備など自分たちで作り上げていく実感があるようで、すごく目を輝かせて取り組んでいるのが分かります。地域の方との活動では、生徒にとって初めての体験が多いのですが、どのようにしたらよいのか分かると、次々に行動し始め、自分の考えを実践していっています。 

 

■サポーターとしてどのようなことに気をつけて活動をされていますか? 蒲生中3.JPG

生き物を見たり触ったりすることの苦手な生徒やアトピーで水を触われない生徒もいるので、「できることからやる」ように心がけさせています。また学校のクラブですので、「自分勝手に行動するのではなく周りの人のことも心に留めて行動することのできる人になる」ことを念頭に置いています。

 

 

■サポーターになって、悩んだり困ったことはありましたか?またどのように解決しましたか?

理科の教員ですが、科学部を受け持ったのは初めてで、こどもエコクラブに登録をしたものの何から取り組んだらよいか分かりませんでした。そこで、生徒が興味を持ったもの一緒に取り組むようにしました。子どもと共に知識を増やし経験して覚えていくことに自分自身も面白さを感じています。昨年からは、池ビオトープ整備が活動に加わり、地域の方の指導の下、生徒と試行錯誤しながら取り組んでいます。また校長先生が環境活動に対して多くのアイデアを提案され、科学部と生徒会とで共に環境活動の実践をすすめることになりました。その結果、活動の範囲がグンと広がりました。

 

■子どもたちを活動に引きつけるコツ・活動を充実させる秘訣などがあれば是非教えてください

蒲生中4.JPG理科という教科もそうなのですが、生徒の目の前に実物があると、自然と興味を引かれ生徒の心が動き出します。私たちは、池ビオトープとそこに生きている動植物、淀川、野菜、花壇など、フィールドに恵まれており、この夏は生徒と共にこれら自然の世話や観察に明け暮れました。ゴーヤや野菜の収穫、きれいな花が咲いた花壇、池で動き回る生き物を見た生徒たちは、自分の活動の手応えを実感したようで、この1年で子どもたちの表情が良くなったと思います。

また、生徒のやる気を高め保持する工夫として、『ホームページに活動の様子が載り、保護者や地域の方、全国の方から反響があること』と、『アースレンジャー認定証を頂けること』もあると思います。

 

 

こどもエコクラブを通じてご自身が変化したことはありますか?

蒲生中6.jpg昨年、池ビオトープづくりを昨年地域の方が生徒に声をかけて、協力してくれました。クラブは独りよがりの活動になりがちなのですが、その活動から『みんなで協力して活動する』ことの楽しさ・大切さを学びました。また活動に最適な施設やイベントご紹介いただいたり、地域の方のおかげで私たちが知らなかった世界を知ることができました。

地域の方からの「生徒に活動を振り返って記録を書かせては」という提案を実行すると、記述の苦手だった部員が次第によく書けるようになりました。私もそれをエコクラブの活動報告としてレポートにまとめおり、生徒共々文章力がついてきたと思っています。

私は、生徒が頑張って達成の喜びを感じている姿や変化している姿を見るのが好きですし、中学校の部活動顧問ですので、これからもできるだけサポートしていきたいと思っています。

どういうきっかけで地域の方と関わりができたのですか?

蒲生中7.JPG校長先生が地域の方々と親交があり、以前から環境問題も含めて一緒に活動されていました。その縁で蒲生中学校に池をつくることになったとき、「城東区ゆめ~まち~未来会議」や青少年指導員の方から指導をいただけることになりました。今でも動植物の導入や池を中心とした蒲生中ビオトープの整備などに、お手伝いやご指導をいただいています。

 

 

■活動をはじめて間もないサポーターにアドバイスをお願いします。

まずは何か1つを行うことを子どもたちと一緒に、行ってみてください。次第にその対象への理解は深まり、その周囲へ興味や活動も自然と広がっていきます。例えばサポーター自身が興味を持てるものから選び、子どもと一緒になって活動すると、クラブが盛り上がります。一気には難しいので、1年ごと徐々に、だと思います。

■ 今後の活動への抱負や意気込みを教えてください。

蒲生中8.JPG大阪市の理科研究作品の発表会に向けて夏休み後半から9月にかけて、今までの活動について生徒と共に振り返り、まとめました。この過程で、生徒から浮かんだ課題や疑問などに今後取り組み解決しながら、蒲生中ビオトープの整備を進めていきたいと思います。また、校区の小学校とも一緒に活動したいと考えています。

生徒と共に、環境など自然科学への理解を深めていきたいと思います。

みんなもチャレンジしてみよう!

「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪

タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!

こどもエコクラブ全国事務局