2024.10.30 掲載
兵庫県からは5枚の壁新聞の応募があったよ。その中から神戸市の3枚をご紹介。
沼田師範よろしくお願いします!
兵庫県 その1
神戸市「玉一アクアリウム」 SDGs |
神戸市「しのっちょ・バレーヌ」 |
神戸市「神楽こども園 りんごキッズ」 SDGs |
玉一アクアリウムのみなさんへ
師範から一言!
玉一アクアリウムさんは、2007年から活動を開始し、週に1、2回、明石川水系で生態系(せいたいけい)のモニタリングなどをされています。調査(ちょうさ)後は、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)や在来種(ざいらいしゅ)を川に放(はな)し、外来種(がいらいしゅ)は駆除(くじょ)しますが、生命をむだにせず、食材にしていただいたりもされています。
今回は、調査結果をまとめた『明石川魚類オリジナル図鑑 』の改定(かいてい)について報告(ほうこく)してくれました。学校の休みの期間を返上(へんじょう)して集まり、時間をかけて絵や文を作り、製本(せいほん)するみなさんのがんばりに、胸がいっぱいになりました。
また、イラストは投票(とうひょう)で掲載(けいさい)を決めるのですね。自分の作品が採用(さいよう)されたらうれしく、されなかったらくやしい。落ちてしまった人が心配でしたが、逆にみなさんの絵は、どんどん進化しています!魚の色合いなどの画力が上達し、「切磋琢磨(せっさたくま)」とはこういうことだと、感心しました。
とっておきのゴシドウ★
神戸市環境局のホームページから、『明石川魚類オリジナル図鑑 』を拝見(はいけん)しました。甲殻類、昆虫類、貝類、魚類、両性・爬虫類、哺乳類の幼生・生体も含めた生きものが網羅(もうら)された全156ページの大作!臨場感(りんじょうかん)のある写真に、精緻(せいち)なイラスト、特徴(とくちょう)や発見場所、数の変化、見分け方などが、くわしく説明されています。 私は明石川には行ったことがありませんが、「こんなに豊かな川なのか」と、1ページ1ページ読み進めながら理解(りかい)をふかめることができました。
また索引(さくいん)まであって、生き物調査で大変参考になる一冊(いっさつ)だと思います。 皆さんの活動で外来種は減少し、絶滅危惧種は増加傾向にあるようです。
今回、新たな初捕獲種も見つかりました。主な指標(しひょう)となる生きものの変化などは、数値やグラフなどで教えてもらえたら、大変興味深いと思いました。先輩(せんぱい)方とも話し合って考えてみてください。
◆神戸市環境局自然環境課明石川生物図鑑ホームページはこちら
しのっちょ・バレーヌのみなさんへ
師範から一言!
しのっちょバレーヌのみなさんは、ペットボトルキャップの回収(かいしゅう)をされています。今回は、回収のあとにどうなるかを知りたいと、リサイクルの現場(げんば)を見学し、まとめてくれました。
回収したら興味(きょうみ)がない、という人が多い中、その後のことをしらべようと考えたのは、すばらしいと思います。 資源(しげん)回収ステーション「コミスタこうべ」は、ペットボトルやトレーや、とうめいようき、歯ブラシやプチプチ、びん、紙パックなどを回収。あたらしいせいひんに再生されます。
そこで、回収前と同じようなせいひんに再生する「水平リサイクル」の話を聞(き)きました。
何度(なんど)も同じものに作り直(なお)せば、かぎられた資源を長く使えて、とてもエコです。
しかし、こまったことがあります。水平リサイクルは、同じ素材(そざい)のきれいなせいひんを回収しなければなりません。それを「なかなか理解してもらえない」のです。 どうしてでしょう?回収後のことを考えない人が多いからだと思います。リサイクルの作業を考えれば、汚れたものや、素材がちがうものをいっしょに出したりはしません。 みなさんは、あたらしくはじめた乳酸菌飲料(にゅうさんきんいんりょう)のリサイクルで、ようきをきれいに洗(あら)い、しっかりかわかしています。みんながそうなれば、リサイクルが、もっとすすみますね。
とっておきのゴシドウ★
リサイクルは、使いおわったものを分別(ぶんべつ)回収するため、ごみが減(へ)ります。これが1番目のエコです。
回収後に資源化(しげんか)されて新しいせいひんに生まれ変わります。少ない資源でせいひんを作ることができる、2番目のエコですね。
さいごにわたしたちがリサイクルされた再生品をえらんで使う、買うことでリサイクルの輪(わ)がつながります。これが3番目のエコです。
みなさんは、再生されたトイレットペーパーなどを使っていますか?リサイクルをすすめるために、なにができるのかを話しあって、またおしえてください。
神楽こども園 りんごキッズのみなさんへ
師範から一言!
りんごキッズのみなさんは、1ねんかんのたくさんの活動(かつどう)を「エコしんぶん」にまとめてくれました。
「うめしごと」「たうえ・いねかり・おこめづくり」「うみたんけん」「かんきょうがくしゅう」「しんたまねぎのはっぱでクッキング」「エコキャップ」「おみそづくり」「どんぐりあつめ」と、ほんとうにたくさんかんばりましたね!!みなさんのえがおのイラストと活動で、ちきゅうも、りんごの木(き)もニッコニッコです。
また、かつどうのきろくだけでなく、おもったことや、かんがえたこともかいてくれました。
たとえば、「うみたいけん」でいきものを見つけてたのしかった、とどうじに、たくさんのゴミを見(み)て、かなしくなった。そこから、うみをよごしてはいけないとみんなでごみをひろいました。みなさんがうみにいってわかったこと、そこからなにすればよいかをかんがえて、こうどうする。その学(まな)びと成長(せいちょう)がつたわって、わたしもうれしくなりました。
サポーターへのとっておきのゴシドウ★
先生方へ。これだけの活動を企画(きかく)し、実行(じっこう)するのは、ほんとうにたいへんだとおもいます。また1つ1つのテーマがとてもよくかんがえられています。
たとえば、「うめしごと」は、植物(しょくぶつ)のへんかを知(し)り、いろやかおり、味(あじ)を体験(たいけん)できる。いろをつけたアカジソまで、ふりかけにする。これは「しんたまねぎのはっぱでクッキング」にも共通(きょうつう)のまだ食(た)べられるものはさいごまでいただく、『食品(しょくひん)ロス』の解決(かいけつ)につながります。たいけんをくりかえすことで、ほかの食材(しょくざい)を見たときも、「これはムダにしないでたべられるかな?」と考えられるようになるとおもいます。
ツキノワグマのとよくんにどんぐりをとどけ、「やまのどうぶつたちがおなかいっぱいになるよう、しぜんをまもりたい」とおもった、やさしいみなさんへ。これからもりんごキッズで、たくさんかつどうして、かんがえたことなどをおしえてください。ほうこくを、たのしみにしています。
沼田師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!
兵庫県 その1
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