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【2024 壁新聞道場!】たのもーーーう!北海道 その1

2024.06.26 掲載

北海道からは5枚の壁新聞が届いたよ!今週は2枚をご紹介。
沼田師範よろしくお願いしまーす。

北海道 その2

釧路市「こどもエコクラブくしろ」
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北見市「ネイパルこどもエコクラブ」
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こどもエコクラブくしろのみなさんへ
師範から一言!
こどもエコクラブくしろのみなさんは、いつも充実した活動を、イラストや写真でていねいに新聞にまとめています。今年のメンバーは小学生だけだったそうですが、ヒグマ『オソ(OSO)18』について、また釧路湿原(しつげん)の保護活動やルリボシヤンマのレポート、エゾサンショウウオ飼育記など、たくさんの活動を報告してくれました。

『オソ18』は、学習能力の高い『恐ろしいヒグマ』として、全国的に報道されました。ただ、今回のみなさんの見出しは『ヒグマの叫び!共存は可能か』でした。被害の様子から駆除される最期までの事実を淡々(たんたん)とまとめた上で、「なぜ人里にクマが現れるようになったのか」(原因)、冬眠をしなくなった「ヒクマの生態」の変化、そして「問題ヒグマを出さない」(対策)までを考え、自分たちのことばでまとめています。生活や活動フィールドで出会う危険のあるみなさんからの言葉はとても重いです。改めて、『共存』を探す取り組みの大切さ考えさせられました。
 
続いて、活動レポートのルリボシヤンマは、その精緻(せいち)な画力が目を引きました。今、世界でトンボが生息する湿原が減っています。またルリボシヤンマのような寒冷な地域に住む生き物は、温暖化の影響を強く受けます。もともと生息地が限られているトンボでもあり、個体の変化などを今後も追い続けて欲しいと思います。
 
とっておきのゴシドウ★
もりだくさんの活動の中、今回ヒグマの問題をメインテーマに選んだのは、とても良かったと思います。北海道ではヒグマ、本州以南ではツキノワグマによる被害が続いています。たくさんの人が情報を知りたいと思っており、作り手のみなさんは多くの人に考えてもらいたい問題だった・・・まさに「新聞」の使命に合ったすばらしい情報発信だったと思います。これからもみなさんの活動の中で気づいたこと、学んだこと、考えたことを情報発信していって欲しいと思います。
エゾサンショウウオの飼育記は、前回からの続きですね。夏の暑さ対策がとても大変そうですが、大好きな乾燥アカムシを食べ『ムッフ』が成長している様子をうれしく読みました。札幌市円山動物園さんのHPでは、エゾサンショウウオは10~30年!の寿命があるようです。『ムッフ』の凛々(りり)しい成長を、これからも楽しみにしています。
 
地域事務局からの応援メッセージ【釧路市】
今年度は小学生のメンバーだけで制作したとのことですが、とても丁ねいで日々の活動がよく伝わってくる、読み応えのある力作となっています。
今年問題となったヒグマについて取り上げた記事では、紙をめくる仕掛けが施されており、楽しみながら読むことができるよう工夫されており感心しました。 
この壁新聞を読むことで、こどもエコクラブくしろの活動をより多くの方に知っていただけることを期待しております。 
 

ネイパルこどもエコクラブのみなさんへ
師範から一言!

ネイパルこどもエコクラブのみなさんは、活動場所であるサロマ湖のごみ拾いをしたり、生態観察をしたり、どんぐりの苗を育てて植樹をしたりされたのですね。その活動の様子を『SDGs PR新聞』として、楽しくまとめてくれました。
 
サロマ湖は、滋賀県の琵琶(びわ)湖、茨城県の霞ヶ浦(かすみがうら)に続く、日本で3番目に大きな湖です。また海水と淡水の間の汽水湖(きすいこ)から、昭和の初めに湖口を開けて海水の塩分濃度(のうど)に近い『海水湖』となりました。ホタテの養殖(ようしょく)なども有名ですね。
ただ最近、ゴミが多くなったことを知り、みなさんは『海洋ごみを0にしたい』と考え、2回にわたりゴミ拾いを行いました。集まったごみは、ブイや魚網などの『漁のごみ』と、ペットボトルや缶などの『観光のごみ』に分かれた。そこでみなさんは『漁師、観光客、住民で一体となってごみ削減に取り組む必要がある』と考えたのですね。
漁師の組合や市などでも“サロマ湖ごみゼロ運動”を、行っているようです。ぜひ、みなさんが今回まとめた結果を、まわりの大人の方に伝えてみてください。子どもたちが呼びかけたポスターをはって、ポイすてごみがへった自治体もあるようです。活動が広がっていくとよいですね。
 
とっておきのゴシドウ★
一人一人の感想の中に「SDGsへの関心が高まりした」という声がありました。今回の新聞タイトルは『SDGs PR新聞』。“SDGsをPR”したいと考えて作ったと思います。せっかくなのでもう少し“SDGsをPR”したらどうかな?
ごみ拾いをしたり、植樹をしたりという活動は、SDGs 17のゴールの「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」「11.住み続けられるまちづくりを」「12.つくる責任 つかう責任」などの達成(たっせい)につながったのではないでしょうか。
SDGsのカラーアイコンや、オリジナルのキャラクター『どんはかせ』などをもっと活躍(かつやく)させると、さらに楽しい紙面になりそうです。みんなで考えてみくださいね。
 

地域事務局からの応援メッセージ【北見市】
ネイパルこどもエコクラブではサロマ湖でのゴミ拾いと、どんぐりの植樹活動を実施し、SDGsPR新聞を作成しました。活動を通し身近なサロマ湖でのゴミ問題やSDGsについて学ぶことが出来、大変素晴らしい経験になったかと思います。今後も活動が継続され、こども達の環境を大切にする気持ちが育ってくれることを願っています。

 

沼田師範、ありがとうございました!次回はどこの地域かな?お楽しみに!

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北海道 その2

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