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【2023 壁新聞道場!】たのもーーーう!茨城県 その1

2023.09.27 掲載

茨城県からは8枚の壁新聞が届いたよ!今週は4枚をご紹介。
久松師範よろしくお願いしまーす。

水戸市「逆川こどもエコクラブ」


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逆川こどもエコクラブ①の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
本が大好きであることが、生き生きと伝わってくる壁新聞でした。各項目の形も“本”にしました。このことからも、本に対する愛情が感じられました。
さて、内容を見ると、逆川こどもエコクラブの活動と、これまでに読んだ本を結びつけることをしました。とても面白いまとめ方だと思いました。SDGsについて記してある本を探すだけではなく、会の活動につながった本を「いろいろな生き物に出会える本」「地球のことをもっと知ることができる本」「かいけつのヒントをくれる本」・・・のような内容ごとに、まとめ工夫の跡がうかがえます。会のメンバーが何か調べるときにも、大いに役に立ちますね。
まとめでは、SDGsの17の目標のうち3つの関するものが、読んだ本に多いことが分かったと記されています。壁新聞にまとめることで、自分の活動の分析も行うことができました。生き物が大好きであることは、会の活動とも関連してきます。この気持ちを、活動にもどんどん生かしていってください。
 
とっておきのゴシドウ★

自分の大好きな本を、SDGsの視点を意識しながら分類しました。見出しやリード文がある新聞のトップページではなく、文芸コーナーの紙面とみることもできました。面白いまとめ方だったと思います。
個人的には、逆川こどもエコクラブの活動と結び付けた記事がほしいと感じました。例えば、千波湖の生き物観察するのに役立つ図鑑や、関係する本を紹介するような内容も見たいと思いました。今度まとめるときは、会の活動とも関連付けてみてください。
いろいろな本を読み、いろいろな会の活動に参加し、いろいろな経験を積んでください。会を代表する“物知り”になることを期待します。
 

逆川こどもエコクラブ②の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
逆川とひぬましぜん公園の水辺の様子を決まった視点から比べ、壁新聞にまとめてくれました。“水辺のすこやかさ”を見る視点を、はっきりと決めた点が良かったと思います。場所ごとに調べる内容が違ってしまうと、比べることができなくなってしまうからです。
逆川の観察では、水戸市街を流れる川にもかかわらず、きれいな川であることが分かりました。逆川の維持は、逆川こどもエコクラブなどの地道な保全活動があるからだと思います。このきれいさを維持し、さらに多くの生き物が共存していくといいですね。
ひぬましぜん公園では、トンボがたくさん生息していることが分かりました。涸沼はラムサール条約登録湿地になっており、ヒヌマイトトンボの発見地でもあります。どのように環境を守っていくか、みんなで考えていきましょう。
今回の活動で経験したことを、ぜひ地元の坂東市でも行ってほしいと思いました。期待しています。
 
とっておきのゴシドウ★
何を目的に調べたか、どのような結果が出たか、結果からわかることは何かと、順序だてて紙面を構成し、内容を筋道立てて紹介することができたと思います。写真なども効果的に配置し、分かりやすさを心がけてくれました。理科の自由研究のまとめ方として、良いと思いました。
壁新聞としてまとめる際は、一目で何が記してあるのかが分かるような紙面構成が良いと思います。そうすると、内容を示すようなタイトルが欲しいですね。「逆川のきれいさ再発見」というような見出しを示し、逆川とひぬましぜん公園を比べて分かったことを、リード文にまとめるような紙面構成も考えられます。
自由研究のまとめ方とは異なる順番になりますが、次回の作成には心がけてください。坂東市での調査報告の壁新聞を楽しみにしています。
 


逆川こどもエコクラブ③の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
田畑と林、そして民家…、里山を構成する様々な要素を、コンパクトに、かつ分かりやすくまとめてくれました。壁新聞の上半分を占めるイラストは、秀逸ですね。里山に住む代表的な生き物が、一目でわかるように工夫されています。それぞれの生き物からは吹き出しがでていますが、人目線の語りではなく、その生き物が語っているように書かれているのも、いいなと思いました。
「里山のすごい点」「里山の問題」も、イラストを効果的に交えて解説してくれました。今は、化石燃料を使って、良い生活をしていると思いがちですが、過去からの遺産を取り崩しているようなものです。その点、里山の生活は、持続可能な循環システムといえます。現代に、いかに取り込んでいくか考えていきたいものですね。

とっておきのゴシドウ★
壁新聞のテーマの動機に、養老先生とのツーショット写真が写っていますが、どんな経緯での写真なのか知りたくなりました。この壁新聞づくりの発端になった出来事でしょうから、ぜひ紹介していってください。
それから、里山で体験活動として、①里山散策とミツバチ観察、②コメの脱穀体験、③昆虫採集を行ったと示されていました。しかし、具体的な記述がなかったので、どんな活動をしたのか、とても知りたくなりました。
茨城県には、生物多様性保全上重要な里山として、いくつか指定されていますが、「かがくの里」での先駆的な活動は、他地域でも活用できる内容がたくさんあると思います。具体的な活動の様子を積極的に発信して、環境保全の輪を大きくしていってほしいと思います。期待しています。
 
 

逆川こどもエコクラブ④の新聞を書いてくれたみなさんへ
師範から一言!
トキの生態や保全活動の様子が、一目でわかるように紙面が構成されていました。トキの成長の様子や春夏秋冬の姿を、図や写真で示してくれたので、とても見やすくて分かりやすい壁新聞に仕上がったと思います。生態系の高次消費者であるトキが暮らせる環境を考えることは、多様な生物が生息可能な環境づくりにつながると思います。茨城県も、かつてはトキやコウノトリの主要な分布域でした。トキやコウノトリが舞う環境を復活させたいですね。
紙面では、今後の活動目標が示されました。その中では、自分たちで今何ができるかを考えることができました。クリーンアップ大作戦に参加したり、無農薬米作りを手伝ったりと、具体的な活動が見えてきたので、今後の取り組みに期待できますね。
トキが舞う環境を復活させるには、自分たちだけではできないこともたくさんあると思います。それらを整理し、何をしていったらよいか壁新聞を通して知らせていってください。

とっておきのゴシドウ★
トキについて知るために、佐渡島まで行ってきたのですね。トキの森公園では、トキの姿を見ることができたのでしょうか。私は、トキのはく製を見たことはあるのですが、生きた姿を見たことがありません。私も佐渡島に行きたくなってしまいました。また、トキの森公園などの調査の時の、逆川こどもエコクラブのメンバーの様子はどうだったでしょうか?反応を知りたくなりました。そのため、調査地で印象に残ったことや感想など、現地での子供たちの姿も壁新聞に書いてほしかった気がします。
トキが舞う環境を復活させるのは、一朝一夕ではかないません。未来を担う子供たちに期待する面もたくさんあると思います。子供たちが活動を通して何を考えこれから行っていくか、子供たちの手で表現し広めていってほしいと思いました。茨城県での活動の盛り上がりを願っています。
 

久松師範、ありがとうございました!次はどこの地域かな?お楽しみに!

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