東松山こどもエコクラブ (埼玉県)
1年間の活動のエッセンスとなる「夏休みこどもワークキャンプ」。電気もガスも水道もない「不便」なキャンプサイトを使って、火起こしから薪での炊飯・料理、川遊びや自然観察(今年は「森さんぽ」としてガイドウォーク)など、二泊三日をフルに使いました。水やエネルギーがいかに大切なものか、自然と人間の関係について「Leave No Trace」というコンセプトをベースに活動することができました。
普段便利な暮らしに慣れている子どもたちにとって、電気もガスも水道も身近にない不便な暮らしは、大変だけれども楽しいものである、という気づきにつながります。最初は不安だった子どもも仲間の存在があるので、協力しあいながら、自然のなかで暮らすことの楽しさや自然を破壊しない暮らし方のことを理解していたようでした。
言葉では表せないような子どもたちなりの「気づき」が多かったようです。水や電気の大切さを感じる子どもたちは多く、保護者からもキャンプを通じて「変わった」という感想が寄せられます。ただ、二泊三日の体験では限界もあり、この体験をどう日常生活や他の活動に結びつけながら子どもたちを成長させるか、課題も多々あります。今回は「森さんぽ」というガイドウォークで森の中の生き物の生態を体感することができたので特に良かったと思います。
今年は、10月の台風19号が当市を直撃して500世帯を超える床上浸水の被害があったので、活動日にも影響がでました。被災した会員もいて保護者と子どもたちにも当法人が行う災害ボランティア活動にも参加する機会を設けました。今後は「防災・減災」もテーマとした活動にしたいと思っています。
東松山こどもエコクラブ(埼玉県)