OMRCこどもエコクラブ (沖縄県)
1.「危険な生き物紹介」…キレイな貝なのに毒があるなんてビックリ!
2.「地形紹介」…まわりの景色も見てみよう!あっ洞窟があるよ!
3.「リーフウォーク」…踏まないように気を付けて!足場にはサンゴや生き物がいっぱい!
4.「ふり返り」…生き物クイズ&お気に入りの生き物スケッチ
今回は真栄田ビーチへリーフウォーク(サンゴ礁探険)に出掛けました。集合時には、各自バケツや、マリンシューズを持ってまだかまだかと待ちきれない様子でした。まずは危険生物の紹介を行いました。キレイな貝でも毒を持っている種類(イモガイ)や、ザリガニに似ている姿でも、掴むとパンチする生き物(フトユビシャコ)がいるなどの話をすると、子どもたちは驚いていました。しかし、「リーフウォークはたくさんの生き物に出会うことができる楽しいもの」と伝えると、子どもたちの眼は輝いていました。リーフウォークが始まると、みんな生き物探しに夢中!以前のエコクラブで見た生き物も棲んでいるので、生き物の名前を覚えた子どもたちもいました。また、地形も面白い形をしており、波によって崖が変形していたり、昔石切り場として利用され、足場の石が四角に切られている場所もあります。こんな景色の中に様々な発見があり、子ども達も興味を示していました。さらに歩いていくと洞窟を発見!洞窟の中の水は冷たく、子どもたちは歩いてきた浅瀬の水と、洞窟の水の水温を足でさわって確かめていました。ふり返りでは、お気に入りの生き物のスケッチをしました。子どもの観察の視点が面白く、蜘蛛のような「クモヒトデ」の腕を細かく描く子どももいれば、ナマコが溶けかかっていた姿を描く子どももいました。子どもたちそれぞれ、お気に入りの生き物を見つけてくれたようです。
今回のコースは短いコースでしたが、歩くところ一歩一歩に生き物がいて、立ち止まるので長いコースを歩いているようでした。誰かが生き物を見つけたら、歩いてきた道を戻り、また集まって観察をしていました。2時間以上という長い時間を歩き続けましたが、子ども達は飽きることがなく、終わったあともまだまだ探したい気持ちのようでした。人気があったのは、以前のエコクラブでは観察できなかった「ウデフリクモヒトデ」や「ケブカガニ」です。名の由来である見た目や、餌を探す為の工夫を話すと、さらに興味をもってくれたようでした。真栄田ビーチではビーチクリーニングも行う予定でしたが、今回はゴミがあまり見当たりませんでした。日頃からゴミのあるビーチではあるので、きっと誰かがビーチクリーニングを行なったのだと思います。ゴミ拾いというと、地味で根気がいる活動かもしれませんが、みんなのこのような活動の積み重ねのおかげできれいなビーチが維持でき、多くの生き物達が暮らせているのだと感じました。ゴミがないおかげで集中して生き物探しができ、干潮の時間だった為、近くでサンゴの姿を見ることができました。沖縄では有名なサンゴですが、石だと思っている子どもたちもいました。イソギンチャクの仲間とはあまり知られていないようで、初めて生き物だと知ったとの声も聞こえてきました。
沖縄ではサンゴ礁のきれいな海を見ることができます。サンゴ礁は浄化機能や防災機能など様々な役割があり、私達の暮らしを守っています。私達だけでなく、多くの生き物達も、棲み家やエサを探す場としてサンゴ礁を必要としています。しかしながら、近年沖縄ではサンゴ礁を埋め立てる計画が進んでおり、生き物が減少し、きれいな海が失われつつあるのも事実です。そんな中で今回リーフウォークを開催し、大人、こども共に自然の素晴らしさを感じることができました。サンゴ礁に生息する生き物たちの姿を観察することで、身近に感じ、生き物をもっと知りたいという欲求が高まったように思います。リーフウォークを開催して、沖縄の自然だからこそ、サンゴ礁の大切さを伝えることができます。もっとこの沖縄の自然の魅力を未来に残し、後世に伝えていきたいと思いました。
OMRCこどもエコクラブ(沖縄県)
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