活動レポート

活動レポート

こも開きと冬の鳥観察会

武蔵野東小学校エコクラブ (東京都)

活動日:

2018年02月18日

実施場所:

善福寺公園

参加メンバー&サポーター数:

10人

活動の分野:

  • 自然・生物多様性 自然・生物多様性

SDGs:

活動内容

 東エコクラブは善福寺自然かんさつ会の皆さんのご指導のもと、善福寺公園で行われた「こも開きと冬の鳥」観察会に参加してきました。
 こも開きのこも(菰)とは、松の木につく害虫マツケムシ(成虫マツカレハの幼虫)をとりのけるために巻かれた藁(わら)で編んだむしろのことで、江戸時代の昔から行われているものだそうです。マツケムシは夏から秋にかけて松の葉を食べ、秋には幹を降りて樹皮の割れ目や落ち葉の中で冬を過ごします。春にはまた幹に登って葉を食べてしまうので、11月頃に幹の地上2mほどの高さにこもを巻きつけ、温かく過ごせる藁の中に潜んでいるマツケムシを退治するために、春先に開いて外すそうです。ただ、こもを外す時にマツケムシを餌とする益虫(ヤニサシガメの幼虫=マツケムシの天敵)も一緒に捕られてしまうので、最近はこもを巻かないようにする動きもあるそうです。では実際に、善福寺公園のコモの中にはどんな虫が潜んでいるのか、調べてみましょう、という観察会で、善福寺公園サービスセンターの協力を得ての観察会でした。

参加者のようす

 善福寺公園に棲む昆虫類や冬鳥の観察をしました。一年中同じ地方に留まる留鳥と、季節に応じて移動する漂鳥の違いや特徴などについて教えていただきました。この日はこげらがカマキリの卵を食べている珍しいシーンを観察することもできました。直前にカマキリの卵を観察していたので、子ども達からは「かわいそう」という声も聞こえましたが、鳥たちもまた生きるために一生懸命であることを学びました。観察会の最後にはグループごとに感想を言う時間もありましたが、東エコクラブは積極的に発表していました。指導員の方からは「あの鳥たちの餌になっていたカマキリの卵は、どのくらいが成長するのでしょうね?」という投げかけもありました。

感想・気づいたこと・考えたこと

 A~Gグループに分かれて観察していった結果はマツケムシ(マツカレハの幼虫)が1匹(昨年33匹・一昨年20匹)、ヤニサシガメが81匹(昨年126匹・一昨年58匹)、その他の昆虫が13匹(昨年15匹・一昨年24匹)、クモが125匹(昨年131匹・一昨年54匹)、全部で220匹(昨年305匹・一昨年156匹)の昆虫を観察することができました。参加人数によっても違ってくるので一概に比較はできませんが、だいぶ変化してきているようにも見受けられます。

武蔵野東小学校エコクラブのみんな、報告ありがとう!
こも開きの観察会の様子をくわしく報告してくれました。観察会の目的がはっきりとしていて、マツケムシとヤニサシガメの関係がわかるおもしろい内容だと思いました。私も、参加したかったです。
昆虫の個体数は、自然の条件によっても大きく変わってきてしまいます。昨年とくらべただけでお話ししたり判断したりすることはむずかしいとおもいますが、この観察会が5年6年とずっと続くと、大きな傾向(けいこう)が見えてくるでしょう。ぜひ、来年以降も続けて調査してください。
観察会をすると、予想もしないことにであうことが楽しいですよね。今回のカマキリの卵が食べられる様子を観察できたのは、生きもののいとなみを間近で感じることができました。食う食われるの関係を考えるよい機会になったと思います。
寒い冬でも、おもしろい観察会ができました^^ また報告してくだささい。
エコまる
武蔵野東小学校エコクラブのみんな、報告ありがとう!
環境に関することならどんなことでもエコロジカルあくしょん!
これからも一緒にがんばろう! がんばってるなと思ったら拍手をしてね★
拍手する

172 拍手

クラブのプロフィール

  • クラブ名武蔵野東小学校エコクラブ
  • 所在地東京都
  • クラブの種類学校のクラブ

クラブ写真

これまでの報告

クラブの活動レポート一覧

活動レポート一覧