OMRCこどもエコクラブ (沖縄県)
1.「座喜味城ウォークラリー大会!」ユネスコ世界遺産指定!琉球王国遺跡・座喜味城跡でウォークラリーに挑戦!
2.「親子対抗石積み大会!」どうしたら高く積めるかな!?ただの石でも積み方次第でどんどん積める!
3.「グスクってなんだ?みんなで周ろう石の城!」お城の中にあるフシギをみんなで解決!昔の人はすごかった!
4.「世界遺産もの知りクイズ大会!」エコと城の関係は?クイズにチャレンジして今日をふり返ろう!
今回は、ユネスコの世界文化遺産にも登録されている「座喜味城跡」で、ウォークラリー大会を行いました。家族ごとに、城跡内に事前に隠された九つの謎を探して、親子で協力して解いていくというもの。この日は晴天に恵まれ、おかげで秋とは思われない暑さの中での活動でしたが、子どもたちは暑さも忘れて謎解きを楽しんでいました。
また、座喜味城は、その城壁の石に積み方に特徴があり、美しく巧妙で価値あるものとされています。600年前につくられたもので、接着剤などは一切使われておらず、積み方を工夫して構築されたお城なのです。その事実を知って、子どもたちはびっくり!そこで、どうやったら小石をうまく高く積めるか、石積み大会にも挑戦しました!初めは適当に石を積んでいた子どもたちも、崩れ落ちるたびに「あー!くずれた!」と悔しさの悲鳴をあげ、だんだんと「どうやったら高くなるかな?」、「この形は積みやすいぞ!」など、疑問・発見を繰り返しながら、予想以上に集中してチャレンジしていました。
今回の活動場所は、観光客が訪れたり近所の方のお散歩に訪れたりと、沖縄の方にとっても馴染み深い場所であるため、多くの参加者がこれまでに訪れたことがあるという場所でした。なので初めは、参加者も特に新しいことを学べるとは期待していないような様子でした。しかし、ウォークラリーを通した探究活動によって、これまで知らなかった多くのことがわかってびっくり!「この石にそんな秘密があったんだ!」や「昔の人はすごい!」など、驚くことも多かったようです。活動後、保護者からも「友人を連れて来て、教えてあげたい」、「何回も来たことあったんですが、こんなすごい所とは知らなかった」などの感想も頂きました。
今回の活動を通して、「座喜味城」という地域に当たり前にある文化遺産を「価値あるもの」だと認識して、そこから「保護していきたい」という気持ちが、少しでも生まれたのでないかと、期待を込めて感じています。
一見、「お城」と「エコ」なんて、全くつながりがないようにも思えます。しかし、「文化財保護」と「環境保護」の間には、似ている部分や考え方も多く、現在では世界中で「文化と環境の両方を一緒に守っていこう!」と、この二つが同じ領域に近づきつつあります。そして、この「文化」と「環境」を守るために、必要不可欠とされているものは何かというと、地域の人々が「守りたい!」と思う気持ちと、「すごいんだぞ!」と尊ぶプライドなのです。そのために、まずは地域の文化や環境に興味を持ち、好きになることが重要とされています。「生まれた時から身近にある」、そんなものほど、本当の大切さに気付きにくいものですね。
沖縄は小さい島ですが、その限られた面積の中に、9つの世界文化遺産群と、世界に誇れる素晴らしい海・自然があります。その両方を、地域の中で共存させて、未来へと引き継いでいきたいです。
OMRCこどもエコクラブ(沖縄県)
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