武蔵野東小学校エコクラブ (東京都)
善福寺自然かんさつ会の皆さんのご指導のもと、善福寺公園で行われた「コモ開きと冬の鳥」観察会に参加してきました。
コモ開きのコモ(菰)とは、松の木につく害虫マツケムシ(成虫マツカレハの幼虫)をとりのけるために巻かれた藁(わら)で編んだむしろのことで、江戸時代の昔から行われているものだそうです。マツケムシは夏から秋にかけて松の葉を食べ、秋には幹を降りて樹皮の割れ目や落ち葉の中で冬を過ごします。春にはまた幹に登って葉を食べてしまうので、11月頃に幹の地上2mほどの高さにこもを巻きつけ、温かく過ごせる藁の中に潜んでいるマツケムシを退治するために、春先に開いて外すそうです。
ところが、最近はこのマツケムシを餌とする益虫(ヤニサシガメの幼虫=マツケムシの天敵)が増えてきているそうで、では実際に、コモの中にはどんな虫が潜んでいるのか、調べてみましょう、という観察会でした。
なぜ松の木に藁が巻いてあるのか、という疑問・謎を解くために、虫が苦手でない子も苦手な子も、皆、高い関心をもって採集、観察をしていました。
7つのグループに分かれて観察していった結果、マツケムシ(マツカレハの幼虫)が20匹、ヤニサシガメが58匹、その他の昆虫が24匹、クモが54匹、全部で156匹の昆虫を観察することができました。マツケムシが20匹も観察できたことから、やはりコモを巻くことで松の木は守られていることが分かりました。
観察会前半は雨が上がったばっかりだったせいか、あまり冬鳥は観察できませんでしたが、一年中同じ地方に留まる留鳥と、季節に応じて移動する漂鳥の違いや特徴などについて、指導員の方に教えていただきました。
武蔵野東小学校エコクラブ(東京都)
武蔵野東小学校エコクラブ(東京都)
武蔵野東小学校エコクラブ(東京都)
武蔵野東小学校エコクラブ(東京都)