アフタースクールライラック (北海道)
たばこフリーキッズ函館とは、2015年はこだて国際科学祭のプレイベントとして、7月27・28日の2日間日程でたばこについて取材・調査・学習を行うイベントです。
1日目は、タバコ水(ニコチン)の毒性を、真水とニコチン水それぞれにみみず・スミレを浸し、どのようになるかを観察。その後、①ダイエー上磯店内の喫煙所・禁煙区間の調査、②同店従業員の喫煙者率調査、③ききょう幼稚園周辺の道路でのタバコの吸い殻・たばこごみのゴミ拾い調査、④市立函館病院呼吸器・禁煙外来の田中医師へのインタビューの4つのグループに分かれて調査をしました。そして、それぞれのグループが調べてきたことを発表会で報告し、タバコについての知識の共有を図りました。
2日目は国立がん研究センターの望月氏に来ていただき、タバコが体や環境に与える悪影響についてのお話や禁煙体験者の体験談を聞き、2日間のまとめを行いました。
今回取材のツールとして、普段子どもたちがなかなか手にすることのないタブレットを使ったことで、全体的にモチベーションが高かったり、引っ込み思案の子どもたちも操作になれるにつれて、次第に積極的に取材をすることができるようになりました。
また、函館は喫煙率が高いという地域柄があるため、喫煙に対してそれほど否定的な見方をする子どもが多くなかったのが、取材・学習が進むにつれて、特にたばこポイ捨てのゴミ拾いで苦労した子どもたちは「喫煙」「喫煙マナー」に対して厳しい見方をするようになり、「家族に吸わないようにお願いする」という子どもも出てきました。
子ども達の感想レポートから
「なぜ危険なものがおちているのかが不思議に思いました。しかもなぜそんな物をうっているのかと思った」(小4・ダイエー内喫煙所調査)
「人にたばこは吸ったらだめだよと伝えたい。町探検みたいにできた。特別なところに入れさせてもらってうれしいと思った。最初に写真を撮るとき知らない人だから緊張した。たばこは危ないものだからだめとわかった。ききょう幼稚園の子にも伝えてみたい。あと先生方にも伝えたい」(小2・従業員喫煙調査)
「たばこはダメだと思いました。たばこがいっぱいあった。ライターが3こあった。父さんは吸わないでね。母さんはたまに吸わないで。たばこを吸うと肺が黒くなる。たばこを吸うと脳がだめになる」(小2・吸い殻拾い)
「今日、たばこについてわかったことは、たばこを吸うと肺がんになって死ぬということです。聞いてびっくりしました。お母さんとお父さんが吸っているので、今日お母さんとお父さんに教えてあげようと思いました。わたしは、大人になってもたばこを吸いません。なぜかと言うと肺がんになりたくないからです。自分の命を病気でなくしたくありません。だから決心を決めました。」(小3・函館病院取材)
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