森の小人 (栃木県)
足尾銅山は、かつて日本一の銅生産出量を誇り、鉱山経営が順調に発展する中で、坑木や燃料として周辺の山林を乱伐したことと、硫酸を含んだ煤煙とによって周辺の森林は大きな被害を受け、はげ山になってしまった。川は汚れ、木は枯れた。煙害復旧のため100年前から続けられている足尾の緑化事業に、ついに市民ボランティアが合流。森の小人は2005年度から参加し、2010年度で6回目の参加である。
ゴロゴロ石の足元が悪い急な斜面を、森の小人は黙々と歩き植林のエリアにたどり着きました。背丈ほどある苗木を丁寧にビニール袋から取り出し、穴を掘るのも石が邪魔をし、斜面からズレ落ちながらしりもちをつきつつの作業でしたが、市民の皆さんに協力していただきながら植えました。3年目の参加の子は「去年はあっちだった」と指を指し、2年目の子は「大きくなるかなぁ~」と期待に胸を膨らませ、初参加の子は「これで良いの?」と周りに大きな声で問いかけてました。
毎年、多くの苗木が寄付されましたが、今年度は更に増加してました。また、参加される方々も遠方からの方が数多く発表され、環境に対する意識を痛感しました。子どもたちが大人になって、足尾の山にふさふさと緑が戻るときが来た際には、自分たちがかかわった植林に対する考えも更に感慨深いものになると思います。百聞は一見に如かず、やはり現地を見るに限ります。桜の咲く中での植林は、疲れも吹っ飛ぶ、足尾が美しく
森の小人(栃木県)