里山みんなの未来くらぶ (滋賀県)
稲刈りをしてハザカケ(天日干し)しておいた稲穂を、脱穀(稲ワラと籾に分ける作業)しました。石油資源や大きな機械に頼らず、できるだけ手作業での米作りを目指す私達は、一昔前に使われていた『足踏み脱穀機』を使ってやりました。
そして、足踏み脱穀で外れた籾を、大粒で立派な米と藁くずや小さな籾と分けるのみ唐箕を使いました。籾は、藁でできた入れ物(この地域ではひげこと呼ばれている)にいれたり、竹を編んだできた手箕という道具を使いましたが、すべて身近にあるものを利用した、自然に還る道具です。普段見たことない人も多く、昔の手仕事に触れる機会になりました。
足踏み脱穀機は、回転するドラムがちょっと初めは怖かったこども達も、一度慣れたらやめられないほど楽しかったようです。唐箕の、ハンドルを回し、風を起こして軽いものを吹き飛ばす原理に、子供も大人も「なんて便利~」と感嘆の声がたくさんでました。
昔の道具は自然素材でゴミにならず、壊れても補修しやすくてとっても便利ですね!手箕など、うまく編まれた様子は、手仕事の美しさも教えてくれました。
籾を外した後の藁も余すところなく利用してきた先人の知恵も、少しでも知ってもらえる機会となりました。