2019.02.10 掲載
こどもエコクラブに関わるサポーター・コーディネーターさんたちが、こどもエコクラブのサポートやコーディネートを通じ、どんな活動プログラムを行っているのか、またどんなことを感じているのかそのリアルな声をご紹介します♪
他のサポーターさんやコーディネーターさんのご意見は、クラブをサポートする側にとって大変興味深いものかと思います。このコーナーがクラブに関わる多くのみなさんにとって取り組みのヒント・今後の活動の充実のための参考となって、どんどんクラブが元気になりますように★活動クラブ
色響(IROHIBIKI)(鹿児島県鹿児島市;近所や地域のお友達)
活動分野
ごみ・リサイクル、自然、イベント・交流会、芸術・アート
~音を色で奏でよう、色で音を感じよう~をコンセプトとした、環境アート団体のクラブです。身近にある素材を使ったリメイク工作等のワークショップを多く実施しています。
鹿児島市の環境学習施設「かごしま環境未来館」が実施する「環境子どもサミット」の参加団体になったことをきっかけに、今年度こどもエコクラブに登録しました。1月26日に開催されたサミットでは、絵本の朗読とリサイクル楽器の演奏を披露し、多くの拍手をいただきました。
プログラム実施のきっかけ
夏休みに海岸清掃活動を行い、そこでプラスチックごみの多さにびっくりしました!流れ着いたプラスチックごみを活用しながら、きちんと分別・処理することの大切さを伝えることができないかと思い、拾ってきた流木や竹、貝殻などの自然物と、プラスチック、ビニール、ペットボトル、ビンのふたなどの人工物を使い、楽器作りをすることにしました。
活動時期
ごみ拾い(漂着物拾い):8月(夏休み)、人が少なくなった秋もおススメ!
楽器作り:拾った物を洗って乾かした後
※色響(IROHIBIKI)では、1月のイベントでの発表に向けて12月に実施しました。
活動場所
ごみ拾い(漂着物拾い):自分たちの住んでいる地域の海岸
※近くに海がない場合、川や道で拾ってもOK。ペットボトルとビンのふた(王冠)があれば工作はできます。
楽器作り:室内
準備するもの
〇メンバー:はさみ、のり、木工用ボンド、セロハンテープ、両面テープ
〇サポーター: ペンチ、ビニールテープ、ワイヤー(太さや色の違うもの10種類ほど)、テグス、裂き布で作ったひも、麻ひも、リボン、ペン
工作の材料(拾ってきたものはお湯で洗い、よく乾かしておきます。):
(自然物)
・貝殻
・木→サポーターがやすりをかけておきます。
・竹→適当な大きさに切り、やすりをかけておきます。
(人工物)
・プラスチック破片
・ペットボトル
・ペットボトルのふた
・ビンのふた(王冠)→真ん中にキリで穴をあけておきます。
・浮き
・シーグラス ※海辺で見つかるガラス片
費用
一人あたり約500円(ワイヤー・テグス等の材料費、保険料等)
活動内容(プログラム)の流れ
(1)ごみ拾い(漂着物拾い)
①近くの海岸(砂浜)に行き、流れ着いているごみのほか、流木や貝殻などの自然物を拾います。
②拾ったごみを分類して、どんなものが落ちていたか、多かったものは何かを調べます。色響(IROHIBIKI)では、色ごとに分けてみました。
③楽器作りに使えそうなものをきれいに洗い、乾かしておきます。
(2)楽器作り
ドリームベル(ミニタンバリン)、レインスティックなど、漂着物を使って自分の好きな楽器をつくります。ここでは、ドリームベルの作り方をご紹介します。
(デコレーション用材料) ハギレ カラーセロファン 毛糸 リボン 英字新聞 折り紙など
※ドリームベルは、ペットボトルで作るミニタンバリンの場合、デコレーションをして楽しみます。
ドリームベル本体を作るのにかかる時間は、年齢によっても違いますが、10分くらいでできます。
小さい子が参加される場合は、本体は大人が作り、子どもにはデコレーションを楽しんでもらうとよいでしょう。デコレーションにもなるべくリユース素材を使います。
アイデアと工夫次第で、他にも楽しい楽器が作れます!みなさんもいろいろチャレンジしてみてください!(^^)!
(奥両端)ウインドチャイム、(奥左から2つ目)オーシャンドラム、(奥左から3つ目)木琴
(中央左)木琴ドラム、(中央右)流木ドリームベル
(手前)レインスティック
(3)舞台発表
できた楽器をみんなで見せ合ったり、演奏会をしたりして楽しみましょう。地域の人たちに披露する機会があると張り合いが出ます。色響(IROHIBIKI)は、鹿児島市の「環境子どもサミット」で、絵本「いろのかけらのしま」の読み聞かせに効果音やオリジナルメロディの演奏を加えて、環境アート活動として発表しました。
※発表の様子(動画)をこちらからご覧いただけます!!
✿子どもたちの感想・反応✿
工作の前に、海から流れてきた漂着物は、海からの便りであることを伝えるために、海洋プラスチックごみ問題についても話をしたので、実際に拾ってきた漂着物を見たときの興味の持ち方が違いました。特にシーグラスはみんなきれいと言っていましたが、本当はビンが欠けて波によって丸くなったことがわかると、ビンはきちんと分別しないといけないという声が上がるようになりました。ごみを分別することの大切さを改めて実感したようです。
✿活動の際の留意点・アドバイス✿
✿ごみ拾いの時は、危険なものが落ちていることもありますので必ず軍手をし、トングを使うなどしてけがをしないように注意しましょう。
✿楽器を作るのにはさみやペンチを使います。道具の正しい扱い方を伝えましょう。幼児や小学校低学年のメンバーは、サポーターが手伝ってあげてください。
✿材料には限りがあるので、使う分だけ持っていくこと、使いきれずに残った場合はまた元に戻すことを最初に約束しました。
✿他のクラブへのメッセージ!✿
夏休みに海岸清掃をし、そこで見つけた漂着物で楽器を作るワークショップを初めて開催しました。子どもたちは楽器を作ることも音楽を作ることもとても楽しんでいました。これからもっと多くの方に、発表や演奏を聴いていただき、「海洋プラスチックごみ問題」について発信していきたいです。よろしくお願いします。
「リアルヴォイス」では、幼児から取り組める簡単なプログラムから、学校や地域全体で取り組めるプログラムをご紹介いただけるサポーター&コーディネーターを大募集しています!また「こんなプログラムを紹介してほしいな」というリクエストも同時に受付けています♪
タイトルを「リアルヴォイス」とし、ぜひ全国事務局までメールをお寄せください。
プログラムをご紹介いただいた方は、こどもエコクラブ粗品を差し上げます。
皆様からのたくさんの声(ヴォイス)を、お待ちしています!