2018.02.28 掲載
次世代に向けた低炭素な社会の構築を目指し、多様な主体が取り組む地球温暖化防止活動を発表しあう「低炭素杯2018」が、2月15日、日経ホール(東京都千代田区)において開催されました。
今回は昨年を超える1,167団体からの応募があり、この中から厳正な審査を経てファイナリストとして選ばれた4部門・30団体がこの日集結☆地球温暖化に挑む多彩な取り組みを4分間でプレゼンし、日本一を競いました。
ファイナリストとしてこの日に臨んだ30団体の中には、こどもエコクラブからジュニア・キッズ部門に2団体、学生部門にこどもエコクラブOB・OGが1団体、企業部門にもクラブのサポーター企業がノミネートされ、全ての団体が賞を受賞!またまたこどもエコクラブのパワーを見せつける結果となりました♪
自然・人・物とのかかわりを生かした持続発展教育(ESD)の推進
昨年も文部科学大臣賞を受賞した大袋東小学校が、2年連続で表彰されました!20年以上にわたり環境教育に熱心に取り組み、総合学習や生活科での学習や、地域を巻き込んだ環境の祭典「エコフェスティバル」の開催を行うほか、ESDの理念を取り入れ教科の枠を超えた学習を行った実績が高く評価されました。すでにこの業界では有名な存在!30年後の未来・2048年から訪れた東っこと現在の東っことの対話による楽しいプレゼンでした。
「食べて守る琵琶湖の環境」地産地消・エシカル消費が地球を救う
1年生から6年生まで、各学年で学習成果をまとめた「渋川ESDミュージアム」を校内に開館していて、この日もミュージアムへのご招待という形でプレゼンをしてくれました。琵琶湖と深く結びついてきた滋賀県で昔から親しまれてきた独特の食文化が、地域の環境を守り地球温暖化を防ぐことにつながっていたこと、一方で、地産地消のつながりと地域の食文化が近年失われつつあること、琵琶湖と地球の環境を守るために自分たちに何ができるか、考えたことを教えてくれました。
「食べて守る琵琶湖の環境」地産地消・エシカル消費が地球を救う
会場のゲスト審査員による投票で選ばれるオーディエンス賞に草津市立渋川小学校が選ばれ、なんとW受賞の快挙!活動の成果はもちろんのこと、来場者に伝えたい熱い想いが4分間のプレゼンにあふれ、審査員の心に響きました。
「鶏も人も幸せ」持続可能な低炭素養鶏業PARTII『廃棄物編』
逆川こどもエコクラブ(茨城県水戸市)のサポーター企業である倉持産業株式会社が、企業部門の環境大臣賞を受賞!河童のトークでプレゼンが進み(この河童を演じた方も逆川こどもエコクラブのシニアサポーターさん!)、最後にはエコまる旗を掲げて、地元クラブへの応援を誓ってくれました。
ホップ和紙開発プロジェクト
ビールに苦みと香りをつけるホップの一大産地である遠野市では、毎年200トンもの蔓(つる)が不用品として焼却処分されていました。地域の資源として活用できないかと考え、試行錯誤の末にこの蔓(つる)の繊維から和紙を作ることに成功!しかも農家との対話をもとに毎年改良を重ね、今回は無漂白で、乾燥前の生の蔓(つる)を使った和紙作りの手法が完成。環境負荷、コスト、人手不足の問題を一挙に解決する素晴らしい成果を生み出しました。地元小学校の卒業証書のほか、ふるさと納税の返礼品としても使われ、地域の産業振興に資する結果に。中心メンバーはこどもエコクラブのOB・OGです。
受賞されたみなさん、本当におめでとうございます!
また、ファイナリストに次ぐ優秀な成績を収めた30団体に対し贈られる「優良賞」にも、たくさんのこどもエコクラブが選ばれました!来年はきっとこの場で会えることでしょう☆
・品川区立山中小学校おやこエコクラブ(東京都)
・益城町立広安西小学校(熊本県)
・鹿児島市立西伊敷小学校こどもエコクラブ(鹿児島県)
・彦名地区チビッ子環境パトロール隊(鳥取県)